2位タイの最終組で迎えた仲村の第3ラウンドは、連続バーディ発進だった。実は、これで3日続けて1、2番は連続バーディである。仲村の攻撃は、これだけでは終わらなかった。3番をボギーにしたものの続く4番からは3連続バーディ奪取で、最初の6ホールでスコアを一気に8アンダーパーにまで伸ばした。ロケットスタートである。しかし、これで噴射エネルギーを使い果たしてしまったように勢いは止まってしまった。7番からは、ひたすらパー行進を続けることになる。
「もっと伸ばそうとは思ったのですが、乗っても長い距離が残るようになって、チャンスらしいチャンスは作れませんでした。しのぐ展開になってしまいました」
物
足りない結果?
「そういう見方もありそうですが、私としては、パーでしのぎ切れたのをプラスに考えます。これは、これで自信になりましたから」
奈良龍谷大の3年生。プロ志向が強い。高校3年で初めてプロテストを受け、昨年も6月、11月と2度受けた。昨年は、2度ともファイナルまで進んだが、そこで涙を飲んでいる。今年の挑戦は二次からだが、一気にファイナルへの挑戦の道がある。それは、日本女子アマで優勝すること。
「はい、強く意識しています。だから最終日も60台のスコアをだして勝ちたいです。勝った勢いでプロテストもそのまま突っ走りたいです」
仲村の狙いも、首位タイに並んだ寺岡と同じ優勝&プロテスト・ファイナルだった。
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