スタート直前、ティーグラウンドからロッカーへ走って戻る松井の姿があった。
「携帯電話が見つからない」ロッカーから戻り、キャディバッグの中を探すも、結局見つからないまま初日のプレーはスタートした。
「こんなことでプレーを乱してはいけない。プレーに集中しよう!と思ってプレーしました。昨年の悔しい思いを晴らしたい!とにかく集中しよう!と心がけました」
昨年、中学3年生で出場した男子12歳〜14歳の部。「ぶっちぎりで優勝したい」と最終日に臨んだが、6打差を逆転され、結果1打差の2位に終わった。その悔しさを晴らすための準備を十分に整え、この夏の舞台に戻ってきたのだ。
だが、霞ヶ関カンツリ
ー倶楽部でのプレーは今大会が初めてとなる。
「距離があって難しいです。とりわけ距離が長いパー4、10番ホールが印象に残っています。ここはパーオンを逃してしまいました」
とは言え、このホール2打目はグリーンを外すも、アプローチで寄せてパーセーブ。その他は全ホールでパーオンできた。
「自分のプレーができれば、アンダーパーは出せるかなと思っていました」
練習ラウンドの時から良いイメージはあったと言う。
そのナショナルチームのユニホームからも自信が溢れている。
「このユニフォームを着てプレーできるのは誇りです。それに恥じない結果を残したいと思います。上級生の強い先輩もいますが、絶対にリベンジします!優勝します!」
携帯電話も無事に見つかったと安堵の笑みを浮かべた。
一年前の悔しさを糧に成長してきた松井のプレーに明日も注目だ
|