2日目、10番ティインググラウンド。その選手がやってくると急に雨足が強くなった。
その選手とは本大志(目黒日大高2年)。
7月に開催されたIMGA世界ジュニアゴルフ選手権15−18歳の部で、19年ぶりに日本選手として優勝を手にした選手だ。
思えば、初日も本が1番ティインググラウンドに立った際、雨が降り出した。
「正直言って運がないですよ」と残念がる。雨雲が狙いを定めたように本のプレーに〝いたずら〟しているかのようだった。
前半9ホールは雨に苦しみながらのパーキープが続いた。18番ホールで2打目を3、4メートルのバーディチャンスにつけたもののパーとし、パープレーの35で折り
返した。
「でも後半は雨があがってくれてよかったです」と、その言葉通り、1番ホールと2番ホールで連続バーディと好発進。続く3番ホールでこの日唯一のボギーとする。「ドライバーショットは思い通りの弾道で狙い通りの場所に運べたけれど、アイアンショットで右に外してしまってボギーでしたね」と振り返った。
そのボギーを除けば、雨の妨害を受けることなく好調なプレーが続いた。
「8番ホールは約10メートルの長いバーディパットが決まりました。このバーディが唯一〝パットで決めた〟ですね。その他はショットでバーディチャンスにつけてのバーディでした。2日間ともショットは安定しています」と自信が溢れる。
最終日の天気予報は晴れだ。本が雨雲の〝いたずら〟に惑わされることなく伸び伸びとプレーする姿を期待したい。
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