「3日間で一番よく眠れたよ」と話す佐藤快斗に対して「俺は全然眠れなかったよ」と答える志村由羅。この二人、共に埼玉栄高校の2年生。最終日最終組を一緒にプレーすることになった。
「前夜はとても緊張してしまって、眠れませんでした。でもプレーがスタートしたら会話も弾んで、そんなに緊張せずリラックスしてプレーができました」と志村。
その言葉の通り、前半はバーディ先行で軽快なプレーが続く。7番ホールでボギーとするもに2つスコアをのばし、9番ホール終了時点で通算9アンダー。この時点で単独トップに躍り出たのだ。
「ハーフが終わって自分がトップにいたことを知り、ちょっと力が入ってしまいました」と苦
笑い。後半のスタートである10番ホールでダブルボギー、続く11番ホールでボギーとスコアを崩してしまう。
その後、14番ホールと17番ホールでスコアを伸ばすものの、この日5バーディ2ボギー1ダブルボギーの69で、2打及ばず通算8アンダー。だが、志村は今大会が初めての日本ジュニアゴルフ選手権出場であり、3位タイという結果にはやや誇らしげの笑みがあった。
「これまで出場した試合や大会では、初日や2日目に良いスコアが出せても、最終日に崩してしまうことが多かったんです。それが今回は3日間を通して60台をマークできたことが大きいです」と笑顔が続く。
2位に入った佐藤とは「ライバルだけどギスギスした関係ではなくて、良い友達です」と話す。志村にとっても、佐藤にとっても今大会の経験は大きな自信となるはずだ。
最後に「1年生(松井琳空海)の優勝はすごいです。でも来年リベンジしたいです」と、決意を語ってくれた。自信をつけ成長を遂げた次のチャンスは、しっかり睡眠をとって舞台へ挑めるだろう。
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