トップを1ストローク差で追いかける立場だった大西晃盟だが、スタート時も特に緊張することなく、落ち着いていた。
「最終日はとにかく自分のゴルフをするだけだと思っていたので、トップとの差も意識することはありませんでした。最終日は安全に攻めていこうと決めていました。その方がトラブルなんかも少なくなるので、安全にいこうという作戦でした」。
追いかける立場の最終日。ついつい攻めっ気が強くなってしまいがちだが、そこは冷静にゲームプランを練っていた。その作戦が功を奏して、早々に2番ホールで首位タイに並ぶと、4番ホールで逆転し単独首位に立つ。
途中、自身の順位はなんとなく把握していたという
大西だが、それでも優勝を意識することなく、安全運転で、とにかく自分のゴルフをやり通すことに徹した。
最終18番ホール(パー4)のセカンドショットは、さすがに緊張感が高まり、ダフリのミスショットでバンカーに捕まってしまう。それでも2以下とは2ストロークの差があったため、きっちりボギーであがり、優勝を手にした。
「今年の目標のひとつにしていた日本ジュニアで優勝できて本当に嬉しいです。優勝できたのもお母さん、お父さんのおかげなので、しっかり感謝したいと思います。優勝できたことは嬉しいことですが、この優勝で気を緩めることなく、この勝ちをきっかけにさらに頑張っていきたいと思います」。
|