この8月に行われた全国高等学校ゴルフ選手権で男女揃って団体優勝を遂げたのは宮崎県の日章学園だった。それから2週間足らずで同学園チームメンバーだった菅楓華は日本ジュニアの舞台に立っていた。2年生である。
ちょっと面白いのが、得意だったクラブが7月以降9番アイアンから6番アイアンに替わったということ。7月のプライベートでのラウンドで初のホールインワンを記録したというのだが、そのとき手にしていたのが6番アイアンで、以来、しっかり6番アイアン好きになったのだという。
もちろん、今大会でもこのクラブは活躍した。「手にすると、いいショットが打てる気がするんです」。女性には難しいとされるミドルア
イアンに自信を持つようになって、他のアイアンまでリズムよく振れるようになったという。
1、2番連続バーディと絶好のスタートを切った。その後もアウトは1度もグリーンを外さずにプレーを続けた。ただ1、2番と同じような4~6㍍のバーディパットを外し続けた。
初めてパーオンを逃したのが11番ホール。グリーン左のエッジにこぼれた。しかし、50度のウェッジで、ここからチップインのバーディを奪う。これで流れに乗れそうだったが、やっぱりパッティングが決まらない状態が続く。
「後になって気が付いたのですが、決めたいという気持ちが強くなりすぎて、ストロークのテンポが早くなってしまっていたんです。でも、いい課題を見つけられたので、これから練習グリーンで調整します」
今大会で目標にしているのは「トップ10入り」だという。それからすれば上々のスタートといえるのだが、想定以上にショットの調子がよく、さらに好スコアを叩き出せる内容だったのに、伸び悩んでしまったことへの悔しさが上回ってしまう菅の第1日であった。
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