カオ シンユーにとっては、悔しさの残るバックナインとなった。前半はスタートの1番ホールこそボギーにしたものの、続く2番パー4ホールで130ヤードの第2打を9番アイアンで1メートルにつけてバウンスバック。さらに3番パー4ホールでは残り170㍎から6番アイアンで6㍍に乗せ、連続バーディとした。アウトではさらに8番パー5ホールの第3打を2・5㍍につける会心のショットで通算5アンダーパーにまでスコアを伸ばした。
この上海のジュニア少女は、どこまでスコアを伸ばし続けるのであろうか…。そう思わせたが、インではショートパットのミスでスコアを落としていった。10番で2㍍足らずのパーパットを外したのがその
後の調子を狂わせる原因になったという。
「私はショートパットを強めにヒットしていくタイプなのですが、10番ではタッチが弱くてカップ手前で切れてしまいました。そのことが頭に残ってしまって、ショットにも影響が出てきました」
11番で5番ウッドの第2打をグリーン左バンカーに曲げたのが、前ホールでショートパットをミスした後遺症で、逆にインパクトで力が入ってしまったという。15番でも10番と同じような距離をラインから外した。これで前半に伸ばしたスコアの貯金を吐き出し、スタート時の3アンダーパーに戻ってのホールアウトとなった。レストランで食事をしてすぐに向かった練習グリーン。カップから2㍍ほどのところにボールを並べて、タッチの修正に取り組んだ。いつもは、グリーン上に細いヒモを張って、練習するのだが、この練習グリーンではそれが認められず、ただボールを転がすだけの調整になってしまったのが想定外の出来事だったがぴったりの距離でカップにコロンと落とし込むようにしたり、反対側のカップ縁に強めに当てて飛び込ませるように打ってみたり…といった練習で切り上げた。
「これだけの練習で調整できたので、明日はもっとしっかり決められると思います」
第2日は足踏みしたカオだったが、最終日は、また走り出しそうだ。
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