金沢学院大附高1年生の勝見莉衣は日本ジュニア初出場で単独4位と健闘している。ドライバーショットの平均飛距離は230ヤード。「そんなに飛ぶ方ではありませんが、あまり曲げることはありません」というのが持ち味で、ステディなプレースタイルといえる。
初出場で緊張しているのでは?
そう水を向けると「うーん…」と言葉を詰まらせた後で、こんな話をし始めた。
「日本ジュニアは、出場したい試合でした。だから、その出場権がかかる中部ジュニアの時の方が緊張しました。最終組の3組前でプレーしていて最終ホールを終えたときには15位でした。16位までに出場権が与えられるということで、ぎりぎりセーフでした
。上がってからも“カウントバック”になるかもしれないなんて言われて、まだドキドキが止まりませんでした。最終的に15位が決まるまで、緊張のしっぱなしで、時間を長~く感じました。あのときの緊張感に比べれば、この試合は、むしろ楽しいです。なにしろ夢の舞台に立っているんですから」
第2日はアウトからのスタートで8番バーディの後、インにターンしてから11、12番と連続ボギーにしたものの、14、15番と連続バーディを奪い、さらに17番ではグリーン手前花道から56度のウェッジを使ってチップインを決めた。
「ショット、ショートゲーム、パッティングと、まずますのプレーができています。最高というわけではありませんが、優・良・可でいうと良のできです。明日もこの良の状態をキープして上位に食い込めるようにしたいと思っています」
気を高ぶらせることなく、恐れることもなく、平常心のゴルフ。勝見のゴルフを見て、話を聞いていると、そんな勝見の姿が浮かんできた。
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