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競技報告
【長澤愛羅が堂々の逃げ切りで最後の夏に栄冠を手にする】
第3日 競技報告:JGA 写真:T.Matsumoto
2位以下に4打差をつけて最終日をむかえた長澤愛羅だが、最終日の朝はさすがに緊張していた。手の平を押すと緊張がほぐれるという情報を、テレビを通して知り、それを実践するなどして緊張をほぐしていた。

「今日は前半からショットもパットもあまり良くなくて、耐えのゴルフでした」。そう話すように1番ホールから7番ホールまでスコアカード通りの数字が並ぶ。スコアが動いたのは8番ホールのパー3。ここで短いパーパットを外してしまいボギーが先行する。このホールでバーディを奪った中嶋月葉に2ストローク差に詰められた。

ただ、焦ることはなかった。すぐさま9番ホールでバーディを奪い、見事バウンスバック。再び2位
以下に4ストローク差をつけた。

後半は4バーディを奪う圧巻のゴルフを披露した長澤だが「最後は強気でいこう」と、気持ちの面で気合を入れて、見事な逃げ切り優勝を飾った。

今週の大会にのぞむにあたって、長澤は「勝つしかない」と口にしていた。その理由は7月に行われた関東ジュニアでのこと。連覇を狙い出場した長澤は、実力通りに2日目を終えてトップに立つが、3日目に崩れて3位に終わっている。

「あの時はまわりのスコアを気にしすぎちゃって3日目に崩れたので、そこは気にしないようにと今日は思ってやりました。とにかく自分のプレーをしようと。自分のことだけに集中してやりました」。

男子プロゴルファーの長澤奨とは親戚関係で10歳差の兄のような存在。小さい頃から一緒に遊ぶことが多く、今回も彼からの励ましが大きな力になったようだ。

「昨日の夜に一緒にご飯を食べて、その時も大丈夫だからと色々と話をしてくれて、本当に力になりました」。

最後の夏にどうしても獲りたかったタイトルを手にすることができた長澤。素直に「ホットしました」と安堵の表情を見せていた。今後はナショナルチームに入ることを目標にしており、多くの人から愛されるプロゴルファーになることが夢だ。更なる成長に期待が膨らむ。

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