豊島豊が2年連続となる日本ミッドアマチュアNo.1に向けて、王手をかけた。
10番からスタートした第2ラウンド。第1ラウンドでイーグルを奪った12番で今日もバーディを獲ると、続く13番でもバーディ。上々の滑り出しを見せたかに思えたが、続く14番で難易度の低いアプローチで2メートルオーバーしボギー。17番、18番も連続でボギーを叩き、1オーバーパーでハーフターンとなった。
「出来すぎ」と言っていた昨日とはうって変わって「凡ミス」だらけの今日。「流れも悪い感じでしたけど、後半に入る前の休憩で上手く切り替えられました」と、イライラが募っていた気持ちを抑え、「みんな苦しんでいる、1オーバーパー
のことは忘れよう」という切り替えが上手くいき、後半は3バーディ・1ボギー。終わってみれば5つのバーディを奪ってみせ、この日も1アンダーパーでホールアウトし、通算4アンダーパーで2位グループに8打の大差をつけた。
この2日間アンダーパーで回った選手は豊島を除いて1名のみ。2日間アンダーパーで回った豊島がどれだけすごいか改めて驚かされる。当然、周囲からのプレッシャーもあるだろうが、当の本人はプレッシャーをあまり感じないという。「色んなコースで試合をするので、苦手なコースを意識的に作らないようにしています。なるべくどのコースでも自分のゴルフを対応させられるようなマネジメントをしている」
プロでもアマチュアでもマネジメントに集中すればするほど、自身のゴルフが今どんな状態なのか把握できてくる。豊島はプロではないからこそ、そんなに上手くいくとは思っていないという考えがあり、だからこそ上手くいっているときはそれを続けていければいいとういう考えを大事にしている。
連覇だけに限らず、日本ミッドアマチュアゴルフ選手権歴代最多の4勝目という大きな偉業もかかっている。豊島は「追いかける人の方が大変ですし自分が崩れずに18ホールしっかりプレー出来れば優勝は見えてくる」とあくまでも冷静に見据えている。
昨年は「あまり得意ではない」と言っていたコースで2位に6打差をつけて優勝を飾った。今年は好きなコースという下関ゴルフ倶楽部では、何打差をつけられるだろうか、明日のホールアウトが大いに楽しみだ。
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