本選手権初出場で優勝の豊島に追いすがり、5打差ながら3位タイ入賞を果たしたのは、兵庫県出身の28歳、稲葉一馬。
第2ラウンドを終えて、単独首位の豊島豊は2位に8打差をつけており、誰もがほぼ優勝確実とみていたが、彗星のごとく現れた新進気鋭は豊島のミスもあったものの一時、1打差にまで追い詰めた。後半勢いは続かず、3つスコアを落とし通算5オーバーパーの3位で初の本選手権を終えたが、優勝した豊島にとって今回一番の脅威となったはずだ。
当の本人は「あまり優勝は意識せず、今日は70台前半でまわることを意識してやりました。出来すぎですね」と飄々としている。
今回の目標は「トップ10に入ること」
。大学を卒業して以来、久々に競技に出場しようと思い、今年の関西ミッドアマで25位タイの成績で本大会の出場資格を得た。
久々の大きな試合。もちろん疲れはあるだろうが、それを上回る楽しさがあったという。
「また試合に出たいと思いました。来年も目標はトップ10です」。約7年ぶりのJGA主催競技での入賞、ポテンシャルは計り知れない。来年の日本ミッドアマチュアゴルフ選手権にまた一つ楽しみが出来た。
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