JGA杯J-sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)男子クラス」、最終組でホールアウトした渡辺篤志がネットスコア66で玉井和宏、多田悟のスコアを上回り見事初出場初優勝を飾った。
優勝を決めた渡辺に話を聞いた。
「もう“嬉しい”の一言です。昨日練習ラウンドをして、バンカーに入れたら出ない、グリーンも速い、グリーン勝負になると思っていました。前半いいペースで来れたんですけど、後半ボギーが続きなかなかパーが取れなかった。でも、終盤3ホールでパーを拾うことが出来たことが優勝につながったと思います」
終わってみたら1打差で優勝。結果としても16番から3ホールをパー凌いだことが決定打になったのは間違いない。難しい片山津ゴルフ倶楽部を攻略するには一筋縄ではいかない、運も必要だ。7番(パー5)。2打目を曲げてOBも覚悟した。しかし、ボールは木の根元にありOBを回避。しかし3打目は出すだけ、4打目はグリーンオーバー。まだピンチは変わらず。当然だれしもがボギーは覚悟するところだろう。そんな中で奇跡が起きた。5打目のグリーン奥からのアプローチがチップイン。ミラクルパーだった。
優勝した要因は他にもある。
「難しいコースなので、無理をすると罠にはまるからボギーは仕方ない。そう思いながらパーを拾えるゴルフを目指していました。無理をしない、無理にバーディを狙わない考え方というか、マネジメントですかね」安全なゴルフを心がけた結果が優勝を生んだ。
2日前に秋田から車で7時間かけて会場のある石川県入りした渡辺。長い距離を運転してきたにも関わらずその日は兼六園などの金沢観光をしたというのは、驚きだ。「昨日は練習ラウンドのあと疲れてすぐに寝ちゃいましたけどね」と、悪戯な笑みを浮かべる。
最後に、今後について聞いた。
「また、こういう試合に出られたら、いろんなゴルファーの方と親交を深めたい。」
その言葉を胸に、今日は祝杯ではなく熱戦と運転の疲労をとることに専念し、明日秋田へ凱旋する。
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