本選手権初出場となる坂野眞珠が2バーディ・3ボギーの1オーバーパー73でラウンドし、単独首位に立った。
コースの難度の高さに各選手がスコアメイクに苦しむ中、坂野は安定したゴルフを展開。
ホールアウト後は自身で100点満点をつけられるほどの充実感に浸った。好スコアの要因となったのが徹底したコースマネジメントだ。
坂野のドライバーの飛距離だと、ティーショットが最も狭いランディングエリアになるホールがいくつかある。そういうホールでは無理をせずに3番ウッドなどできっちり刻み、残り距離を残してでもセイフティな攻めを選択した。小野ゴルフ倶楽部は歴史の深さに比例して松林の密集度も高く、林に入れるとほぼ出すだけになってしまう。そういうリスクを徹底的に排除してコースに挑んでいた。また、グリーンに関しても奥に外すと簡単にボギー以上になる確率が高いため、とにかく手前からの攻めを心がけていた。
「奥に外すと難しいと思っていたので、(基本的に)手前からは意識してはいたんですが、当たりが悪かったり、ミスヒットだったりして、思っていたよりも手前に残るホールもありました。でも、そこからうまく寄せることができて、際どいパッティングも決まってくれて、今日はラッキーもあったと思います」。
単独首位の好スタートを切った坂野だが、自身の課題はメンタルの弱さだという。この日も最終ホールをボギーとしてしまったが、「そう言う弱さを克服したいんですけどね」と、少々悔やまれるボギーだったことが伝わってきた。
「初めての出場で緊張もしていたんですけど、一緒の組の方々によくしてもらって、本当に楽しくまわらせてもらうことができました。とりあえず明日は弱い自分が出てこないように、自分が決めたことだけをしっかりやることを心がけたいと思います。それでボギーになったり、ダブルボギーになったりしても諦めずに、引きづらないように頑張りたいと思います」。
今年は日本スポーツマスターズ2023福井大会・ゴルフ競技女子で2位タイになっている。いい流れを活かして、日本一のタイトルを獲得したいところだ。
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