雷雨による悪天候の回復が見込まれないため第2ラウンドは中止が決定。その瞬間、第1ラウンドで単独首位に立っていた坂野眞珠の優勝が決まった。
思わぬ形で手に入れた日本一のタイトルだが、素直に喜びを表した。
「みんなからシニアにしても何にしても日本一のタイトルは“特別”と、言われていたので本当に嬉しいです」。
坂野は第1ラウンドを1オーバーパーの73ストロークでラウンドし、2位以下に2打差をつけていた。第1ラウンドは出来過ぎと話していた坂野だが、2日目も緊張はしていたと言いながらも前半を3オーバーパーの39でラウンド。後半に入ったところで雷雲接近のため中断になり、結局そこから再開される
ことなく中止が決まったわけだが、初めての優勝争いとは思えないほどのプレーぶりだった。
坂野が本格的に競技に出始めたのはまだ最近のことで、日本一のタイトルももちろん初。元々、キャディ業務に携わっていた経験があり、その当時にキャディとして競技の厳しさを肌で感じていた。だからこそ、競技に出ると言う気持ちには今ひとつなれずにいたが、旦那様とダブルスなどの試合に出るようになったことがきっかけで、もしかしたら楽しくゴルフができるかもと思い、一念発起した。
競技経験が浅い中で得た大きなタイトルは、今後の競技人生に大きく影響を与えるものになりそうだ。メンタルや技術など、まだまだ課題があることに気付かされたと言う今大会。優勝することはできたが、すでにその目線は来年の大会に向けられているように思えた。
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