1オーバーパー73の37位タイで第2ラウンドスタートした塚越光玖(つかこし・みつく)が、この日のベストスコア65でホールアウトして、通算6アンダーパーで首位と2打差の4位と上位に食い込んできた。1イーグル・5バーディ・ノーボギー。小気味の良いプレーだった。
まずは5番(パー5)で1メートルを沈め、続く7番(パー3)では奥からの15メートルほどの距離も沈める。さらに9番(パー5)でも2オン2パット。そして11番(パー5)でも3オン1パット。14番(パー3)では200ヤードを6番アイアンで放ち1メートルにつけてのバーディ。圧巻は、16番(パー5)。残り275ヤードを3番ウッドで1メートルにつ
けてのイーグルだった。
「いやー。気持ちいいですね」と笑顔が弾ける。「今日のコースコンディションは、グリーンが少し柔らかめで、フェアウェイもベストな状態なので、スタート前に、まずはOBを避ける。そして次に、グリーンの(ピンから)奥にはいかせない」ということを決めていたんです。全体的にマネジメント通りにプレーできたのがスコアに反映されていたと思います」と語った。
プレー中は、バーディが続いていても「冷静さを失わないでいました」という塚越。今回は、帯同キャディーを父親の裕二さんに頼んだ。「昨年の日本アマチュアゴルフ選手権のときにはハウスキャディーだったんです。やっぱり帯同キャディーのほうがいいかなと、父親に頼んだんです。いいですね。落ち着くというか頼りになります。すぐ隣に信頼できる人がいるだけで違いますね」と語っていた。
塚越は、現在、駒澤大学の2年生。埼玉県出身で、高校はゴルフ部が有名な埼玉栄高ではなく、正智深谷高校である。「自分の家から近かったことと、ゴルフで名も知れない高校で頑張ってみたいと思ったことが入学の理由だったんです」けれども、その高校のゴルフ部は「多分、廃部になっちゃうと思います。たしか部員もひとりしかいないとか聞いていますから。僕がいたころでも10人ぐらいだったかなぁ。残念だけど仕方ないですね」という。関東アマチュアゴルフ選手権では5位タイにつけた。少しずつ自信をつけて、ここにやってきた。もちろん目標は優勝である。残り2日間も冷静さを保って、良いマネジメント力を発揮してほしい。
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