岩井光太が66をマークして5位タイと上位に食い込んできた。第1ラウンドから67・74・66の通算9アンダーパーである。昨日は、足踏みしたね?と話を振ると「はい、パーオンが少なくて、OBもありましたし、なのとかしのぎながらでしたから。でも、今日は、もう攻めるしかないという気持ちをしっかりと持ってプレーできました」と言った。3番、4番、そして6番がバーディ。8番でボギーを叩くも、9番で再びバーディで折り返した。攻める気持ちを強くと言っても、しっかりとティーショットでドライバーを使わずに置きにいくゴルフも忘れていなかった。8ホールでドライバーを封印していた。「伸ばしたいというと気持ちが入りすぎる傾向
にあるんですよ。ですから、しっかりとマネジメントも忘れずに冷静な気持ちを持ちつつ、グイグイとです」と語った。
岩井光太の姉ふたりは、岩井ツインズとして女子JLPGAツアーで大活躍中だ。どうしても、避けて通れない話題が出る。「(小さい頃から)姉二人に勝ちたいという気持ちはありましたし、いまでも、勝ちたいと思っています」と岩井は素直に話した。シーズンオフなど、トレーニングの一環として昔から近くの小学校の「のぼり棒」を使ってのトレーニングをしていたという。「いまでも、やっていますよ」と語る岩井は、今年の関東アマチュアゴルフ選手権に優勝して、なにか覚醒した感がある。こんなスコアで回るとストレスなく気持ちいいよね?と振ると「いやいや。内心はそうでもないんですよ」と内面での精神的な格闘があると言った。最近の姉二人の活躍を「ちょっと悔しい。ちょっと嬉しい。でも、(姉二人に)勝つ気持ちは十分持っています」と語っていた。この3姉弟が、小学校ののぼり棒でトレーニングしている姿を想像すると、なぜかほっこりとする。
最終ラウンドは?と聞くと「勝ちたいです。目標ですから」と清々しい表情で語っていた。
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