確かな成長を見せつけた。
大西晃盟(兵庫教育大学附属中学3年)が5打差を逆転。最終ラウンドは67をマークして、通算9アンダーパーで大会連覇を達成した。
首位とは5打差の4アンダーパー4位タイからスタートした大西。前半はショットの調子が上がらず2バーディ・1ボギーの35で折り返すが、後半に入り徐々にエンジンがかかり始める。むかえた13番でのバーディを皮切りに3連続バーディを奪取すると、17番でもバーディを奪い、一気に優勝を手繰り寄せた。
「今年は中学生で最後の日本ジュニアだったので、去年の自分よりも上に行きたい気持ちがあったんですが、周りのみんなも上手くなっていますし、優勝スコアもす
ごく上がるだろうなと思っていました。そんな中で、第1ラウンドにスタートダッシュができなかったので、ちょっと優勝は難しいかなという状況になって、入賞できればというふうに思っていました」。
去年の自分と今年を比べたとき、大きく成長した部分はマネジメントだと大西。今年は関西の強化選手に選ばれたことで、コースのマネジメントの仕方、攻め方を学び、考え方が大きく変化した。
「得意な距離があることで、パー5のセカンドで攻めて乗らずに難しいアプローチを残すよりも、得意な距離を残した方がバーディの確率が上がることだったり、技術的なことに関しても色々学ばせてもらいました」。
昨年の大西はとにかく飛ばして、そこからゲームを組み立てるスタイルだったが、そこから様々な経験を得て、少し大人のゴルフに足を踏み入れ始めたのかもしれない。
5打差を追いかける最終ラウンドだったが、プレッシャーや気負いはなかった。
「トップとの差があったというのもありましたが、最終ラウンドは楽しんで、自分のゴルフをしようと思っていました。前半が終わって、トップが落としていることを意外に感じながらも、まだいけると諦めずに思いながらやっていたら、結果的に勝つことができて嬉しいです。こういう勝ち方ができたのは自信にもなります」。
目下の目標はナショナルチームに入ってゴルフレベルをさらに上げることだ。ドライバーの飛距離はすでに300ヤード。まだまだ成長過程だけに、今後の活躍に大いに期待が高まる。
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