第1組でスタートした神谷もも。JLPGAツアーで今季プロ初優勝をはたした神谷そらの妹である。注目されている。それが嬉しい反面、負担に感じることもある。今大会では、「静かにスタートを切らせてください」と神様にお願いしていた。「大きな大会で、注目されていることがわかると、ちょっと浮足立ってしまうんです。それがスコアにも表れて、スコアカードで数字が暴れるんです。だから、静かにスタートを切って、徐々にペースを上げていくようなゴルフをしたいと願っています」
願いとはウラハラに波乱のスコアメイクとなってしまった。2番で第1打を木に当て、第3打もまた木にヒットさせて4オン2パットのダブルボギーが先行し
た。こうなっては、穏やかなスコアメイクとはいかなくなる。
3番でバウンスバックし、5番もバーディでイーブンパーに戻すと、6番(パー5)では姉と競うビッグドライブにモノを言わせて2オンを果たすとイーグルパットを豪快に決めた。これで通算2アンダーパーになっての折り返しでは10番バーディ、11番ボギーと、スコアカードの数字は、まだザワついていたが、その後ようやく落ち着いて3バーディを加え、第1ラウンドは5アンダーパーでのホールアウトとなり。2位タイで第2ラウンドにのぞむことになった。
「アンダーパーでよかったです。姉には試合前に“ベスト3”が最低ラインだと思って頑張ってきなさい“なんてハッパをかけられましたから。がんばります。明日からは、もう少し波をたてずに穏やかなスコアメイクになるように気をつけます」
さて、似た者姉妹といわれる神谷に静かなスコアメイクができるのだろうか。
|