第1ラウンドは強風の中で緻密なコースマネジメントが冴え4バーディを奪い4位タイにつけた倉林紅(東北高校3年)。第2ラウンドは比較的風の影響が少ない時間でのスタートで、「スコアを出せるコンディションだった」と好スコアを狙って1番ホールをティーオフしていった。
2番で幸先よくバーディが先行するもその後はパーが続き、前半を35で終える。後半は10番に続き12番から連続バーディで溜飲を下げたが、その後は再びスコアが停滞。最終ホールまでパーに終わり「なかなか寄せきれなかったり、チャンスで取り切れなかったのが悔しい」と表情を曇らせた。しかし、首位の飯島とは4打差の3位タイ。最終ラウンドでの逆転も狙え
る位置につけている。
「ドライバーの調子が良いので。ここはティーショットさえ曲がらなければ、セカンドショットは割りと狙いやすいので、明日もドライバーさえ良ければ」と明日のプレーをイメージする。
首位を走る飯島は、「本当に上手。自分より飛距離は出ないけれど、ショットの全ての正確性と、パッティング。ちょっと距離のあるパッティングでも決めたいところで決めてくるのは……さすがだなと思います」と、隙のないプレーに賞賛を送る手強い相手だ。「明日も攻めるしか無いです。追いかける立場なので、しっかりと攻めるところは攻めて。明日もベストを尽くしたい」と強い気持ちをのぞかせる。
倉林にとって今年は高校生活最後の夏。2022年から東北ジュニアゴルフ選手権を連覇し、今年は東北女子アマチュアゴルフ選手権でも優勝を収めた。残るは全国タイトル奪取。「この2日間、ノーボギーでしっかりマネジメントできている」と自分のプレーに自信を深めて迎える明日の最終ラウンド。是が非でも有終の美で暑い夏を締めくくりたいところだ。
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