リベンジを心に期して臨んだ今大会。第1ラウンドの菅楓華は、苦しそうな表情でホールアウトしていた。「ショットが不安定でスコアが作れないんです。どうしよう……」
こんなとき、菅は、ドライビングレンジで調整する。これまでも、そうしてきた。
自分のスウィングを動画に撮り、それを見てチェックするのだ。アドレス、トップポジション。間違っていない。どこがいけないのか。
「見つけました。わかりました」
フォロースルーからフィニッシュへ。振り切れていないのだった。
修正済みとなったスイングで臨んだ第2ラウンド。前日のショットとは見違えるほど安定度が改善されていた。
18ホールすべてパーオン。そし
て5ホールあるパー5で4バーディ。そのほかパー3とパー4ホールでひとつずつ。計6バーディで67。2日間通算で9アンダーパーまでスコアを伸ばし飯島に3打差まで詰め寄った。
高校2年生で出場した昨年大会。菅は、最終ラウンドをトップタイでホールアウトし、プレーオフに進出した。相手は、日章学園高校で同学年、同級生の荒木優奈であった。菅は、この同級生対決となったプレーオフで敗れ、2位となった。その悔しさをバネに今大会ではリベンジに燃えていたというわけだ。そして、昨日のラウンド後のスウィングチェック、修正で第2ラウンドの好スコア。準備は整った。「最後の日本ジュニアです。心残りになることがないように、精一杯自分のゴルフを展開させます。このコースで(自分の)スコアのカギを握るのはドライバーショットだと思っています。そこが修正出来て、第2ラウンドは結果も出せました。戦えるゴルフになりました」。
飯島との最終ラウンド最終組での直接対決から目が離せない。
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