首位と8打差の2オーバー6位タイからスタートした岩永杏奈(尼崎市立塚口中学3年)が、4アンダーパー68をマーク。通算2アンダーパーとして、大逆転で日本一の座に輝いた。
「今日はショットでグリーンをしっかりとらえることができたので、ボギーを1つだけにおさえることができたのが良かったです」。
この日の岩永は5バーディ・1ボギーの68。スタートホールから6番までパーが続いたが、7番からの3連続バーディで流れを掴んだ。後半も自身が話すように安定したショットを武器に2バーディ・1ボギーでまとめた。
岩永にとって、日本ジュニアのタイトルは今年最も大きいタイトルで、優勝することを目標に出場
していた。ただ、第1ラウンドに77を叩いてしまい、その時点では「優勝は難しいかも」と思っていたそう。しかし、昨日3アンダーパー69をマークしたことで、気持ちを切らさずに最終ラウンドに挑むことができた。
試合の後半になると緊張して崩れることが今までもあったようで、この日も折り返しのタイミングで緊張感は増していたそう。だが、同組の根田うの、平山心暖らは普段から仲の良いゴルフ仲間ということもあり、気持ち的に楽にプレーできたことは岩永にとってプラス材料となったようだ。
「去年はこの試合に出場することができなかったので、優勝できて本当に嬉しいです」。
今年は関西ジュニアゴルフ選手権で優勝し、関西中学校ゴルフ選手権でも2位。日本女子アマチュアゴルフ選手権では14位タイと着実にレベルを上げていた。その集大成とも言えるのが今回の日本タイトル獲得だ。中学最後の夏に最高の結果を残すことになった。
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