今年JGAナショナルチームメンバーとなり、初めて日の丸を背負って出場したネイバーズトロフィーチーム選手権でチーム優勝に貢献するなど高いポテンシャルを見せている隅内雅人。日本大学に進学して初めての本選手権でも非凡な才能を感じさせるプレーが光ったが後半の失速に反省しきりの1日となった。
10番ホールからティーオフした隅内は、11番(パー3)でバーディが先行すると14番(パー5)も計算通りスコアを伸ばす。圧巻は17番から。このホールでバーディを奪うと、1番まで3連続バーディで5アンダーパーにスコアを伸ばしてみせた。「前半はすごく良い感じで噛み合っていた」とここまでのプレーを振り返る隅内の表情は
満足げ。しかし、ここから一転、苦しい展開が彼を待っていた。ターニングポイントは、距離の短いパッティングのミスだったという。「後半、短い距離のパッティングを外してしまい、うまく波に乗れなかった。自分の悪い癖が出てしまった感じです。2メートルぐらいのチャンスもポロポロ外してしまったし。50センチの距離もカップに嫌われて……このコースのグリーンは、芝目と傾斜が強いイメージがあって。難しいラインにつけてしまって、外してしまった」と苦い顔。5アンダーパー67のスコアには、「もう2つは伸ばしたかった」と、やはり不満が残ったようだ。
それでもショットには手応えを感じている。「パットさえ入れば、もうちょっと伸ばせたと思います。明日もスコアの伸ばし合いについていけるように、自分も11アンダーパーを出せるように頑張りたい」と気持ちを切り替えて明日の爆発を誓った。
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