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競技報告
【大阪学院大学1年の小林匠が通算-15で首位に躍り出る】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
小林匠
中野麟太朗
2023年度(第76回)日本学生ゴルフ選手権は24日、鳥取県西伯郡の大山ゴルフクラブ(7,056ヤード・パー72)で54名の選手が出場して第3ラウンドが行われた。12時49分に雷雲接近のため競技が一時中断され、1時間46分の中断のあと、14時35分に再開した。

この日首位に立ったのは、1イーグル・5バーディ・ノーボギーの7アンダーパー65で回り、通算15アンダーパーにスコアを伸した小林匠(大阪学院大学1年)。前日首位の杉浦悠太(日本大学4年)は、1番ホールでいきなりトリプルボギーを叩いたものの、その後6バーディと盛り返して、通算13アンダーパーで2位に踏みとどまった。3位は、6アンダーパ
杉浦悠太
ー66をマークし、通算11アンダーパーとした中野麟太朗(早稲田大学2年)。第1ラウンド73と出遅れたものの、さすが今年の日本アマチュアゴルフ選手権覇者らしいプレーで、優勝争いの一角に入ってきた。

小林は昨年関西ジュニアゴルフ選手権に優勝、日本ジュニアゴルフ選手権で15位タイという成績を残して、今年大阪学院大学に進学。まだ、これまで大きな成績を残していないが、この舞台で緊張することもなかった。むしろこの日は、「ランキング1位の人とプレーすることはあまりない」と日本アマチュアゴルフランキング1位の杉浦とのプレーを楽しみにしていた。「出だしトラブルで叩いちゃったんですけど、そのあとバーディを取り返してくるところはすごいなと思いました。プレーも安定していました」と参考になったようだ。

小林は、この日は11番(193ヤード)のティーショットを打ったところで、中断。10番ホールで4つめのバーディを獲ったあとだっただけに、「そのままいきたかった」ところだった。それでも中断中は、同じ大学の同級生らと雑談を交わしてリラックス。パッティングから再開するのは、なかなかリズムを取るのが難しいと思うが、「4~5メートルの上りのライン」を見事に沈めた。さらに14番ホールではイーグルも奪い、他を圧倒した。

日本タイトルを目の前に「もちろん優勝したい」と目を輝かせた。本選手権ではこの10年で5人(2014年小西将太、2015年長谷川祥平、2019年砂川公佑、2021年平田憲聖、2022年宇喜多飛翔 *2020年は中止)の大阪学院大学勢が優勝しており、大きな存在感を示している。小林が先輩たちに続くことができるか。


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