2023年日本学生ゴルフ選手権の最終ラウンドで、1イーグル・7バーディ・ノーボギー63のベストスコアをマークしたのは東海大九州2年生の遠藤崇高。通算11アンダーパーで11位タイに浮上した。「昨日まではパットが決まらずスコアを伸ばせなかったけれど、今日は全ホールでバーディを狙って強気のパットができた。それが良いスコアにつながったのだと思います」と今日の好スコアを振り返った。
東海大九州は日本学生には8名、日本女子学生には2名の選手が出場。うち日本学生は4名の選手が、日本女子学生は1名(内藤舞美・1年)が決勝ラウンドへ進出した。
本選手権、第1ラウンドに66をマークし、2位タイにつけたのは
九州学生チャンピオンとして臨んだ4年生の山田玄彩。「日本学生は昨年に続い2回目でした。良いスタートがきれたので、流れに乗りたかったのですが……」。第2ラウンド以降は、パットに苦しんだ。結局、通算2アンダーパーの38位タイで最後の日本学生を終えた。「後悔が
ないようにと思ってプレーしました。結果は残念でしたが、悔いはないです」と答えてくれた。
そして、4年生の後藤大生と2年生の後藤颯太は兄弟。昨年に続き、2度目の本選手権出場となった弟の颯太は「昨年は予選は辛うじて通過しましたが、ちょうどショットのイップスに苦しんでいて思うようなプレーできませんでした。今年は練習環境もさらに良くなり、イップスも改善されてようやく普通にゴルフができるようになりました」。一年前は、思うようにプレーができず悔しい思いをした。だが、今年は通算12アンダーパーで9位タイに入った。
一方、兄の大生は「今年が最初で最後の日本学生でした。上位の選手たちが徐々にスコアを伸ばす中、自分は徐々にスコアを落としてしまった。その差を感じました」と、通算7アンダーパーの23位タイで本選手権を終えた。そして「第3ラウンドで沖学園の同級生だった出利葉(太一郎)と同組でプレーできたのは嬉しかったですね。高校生時代は頭何個も出利葉の方が抜けていました。ずっと彼を背中を見ていたので」と話した。
遠藤は鹿児島県の樟南高校、山田は長崎県の長崎東高校、後藤兄弟は出身は大分県だが2人とも福岡県の沖学園高校を卒業後、東海大九州へ進学した。
「最近、九州地区の高校生のレベルが上がっています。その中で九州に残って頑張りたい!という子たちが東海大九州に集まってきたように感じです」(山田)。「自分も弟も関東の学校へ行こうと考えていましたが、恵まれた練習環境と、堀田廣樹監督の熱意によって、東海大九州を選びました。本当に入学してよかったです」(後藤大生)。
この勢いは3強を脅かす存在なのでは?!と2年生の遠藤に問うと「自分の中では、すでに東海大九州は3強の一角だと思っています!」という答えが返ってきた。後藤大生も「弟(颯太)もいますし、来年以降も活躍してくれると思いますよ」と締めくくった。
選手たちからも伝わってくる“アットホームな雰囲気”は他校にはない特長だ。東海大九州の選手たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今後も彼らから目が離せない。
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