2023年度(第59回)日本女子学生ゴルフ選手権は、23日から鳥取県の大山ゴルフクラブ(6,515ヤード・パー72)にて3日間54ホール・ストロークプレーで行われる。
会場となる大山ゴルフクラブは、「東の井上誠一、西の上田治」とたたえられた上田の設計で、大山の裾野に18ホールが展開する。赤松、黒松にセパレートされ、自然に恵まれた景観の美しいコースだ。2015年から日韓親善ゴルフチーム対抗戦を3回(隔年開催)、2005年に日本アマチュアゴルフ選手権(優勝:金庚泰)、2021年日本女子アマチュアゴルフ選手権(優勝:尾関彩美悠)等を開催している。本選手権は、初めての開催となる。
本選手権
には、橋本美月(東北福祉大学3年)、今年の関東女子学生優勝の高野愛姫(日本大学1年)、同じく関西女子学生優勝の永田加奈恵(近畿大学4年)、中部女子学生優勝の青山緑(愛知大2年)、九州女子学生優勝の仲村姫乃(沖縄国際大学4年)ら49名の選手が出場する。
2021年にアジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権に優勝している橋本は、翌年はクイーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権で個人・団体とも優勝し、今年は1月のオーストラリアアマチュア選手権で優勝するなど着実にステップアップを果たしてきていた。ただ、6月の日本女子アマチュアゴルフ選手権では、まさかのカットに終わった。第1ラウンドの71は「調子はそんなに良くなかったんですけど、運が良くて」スコアをまとめられただけで、「そのラッキーも2日間は続かなかった」と第2ラウンドで81を叩いてしまった。その落胆振りは、周囲で見ていても伝わってきた。そこから、この2ヶ月くらいで、いかに立ち直ってくるか。「同じミスをしないように。新しいことにもチャンレンジしてきた」という。長年使っていたマレット型のパターを今まで苦手意識のあったピンタイプのパターに思い切って変え、グリップも順手からクロスハンドに変えてみた。まだ、なじむほどにはしっくりきていないが、少しずつ光が見え始めてきた。大山ゴルフクラブは2年前の日本女子アマチュアゴルフ選手権のときにプレーして、「グリーンは芝目がある」と知っている。そのときはカットだったが、この2年間で彼女自身も大きく成長している。「もちろん勝つことが目標ですけど、なかなか結果が出せていない流れをこの試合を機に変えていきたい」と何かきっかけをつかみたい。
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