明治大学4年の高木美咲が、6バーディ・2ボギーの4アンダーパー69をマークして単独首位。自身最後の日本女子学生ゴルフ選手権で最高のスタートを切った。
1番ホールからティーオフした高木は、2番でバーディを奪うと、その後もバーディを重ねて前半で4つスコアを伸ばした。後半パープレーで伸び悩んだものの、全体的には悪くないと本人も納得の上々のスタートだった。
ラウンド後に笑顔の高木に話を聞いた。
「前半ショットもパットも全部良かったんですけど、後半伸ばすことが出来なかったのが残念ですね。グリーンが重くなってきてタッチを合わせることができなかったところが要因だと思います。それでも全体的に悪くはな
かったので良かったと思います」後半の反省点もきちんと分析できていることは、4年間大学ゴルフで培ってきた経験からかもしれない。
さらにコースへの相性も高木にとっては追い風になっている。会場の大山ゴルフクラブは、2021年の日本女子アマチュアゴルフ選手権以来のプレーとなるが、22位タイで4日間戦ったこともありイメージはいいという。「毎ホール、芝目を確認して自分を信じてやるだけだと思います。迷ったらダメですね」各選手が芝目に苦戦しているが高木に迷いはない。
2年生の時は出場権を逃し、本選手権2度目の出場となる高木にとって、本主権への想いは強い。「大学の中でも一番大きな試合ですし、注目度も高い。大学4年間で日本学生のタイトルをとることが目標だったので、最後は勝ち取りたいと思って今回は挑んでいます」。
もう一つ絶対に勝ちたい理由がある。現在プロを目指す高木だが、本選手権優勝者は最終プロテストから受験できるだけに、是が非でも女子学生日本一の称号を手に入れたいところだ。「1次は通過しましたが、2次もレベルが高く厳しいですし、最終から出場できるということは本当に大きいですし、優勝したいです。」
最高のスタートを切った高木。明日の2日目、第1ラウンド後半の反省点と、高木自身が最後にあげたポイントとなるパッティングの距離感を合わせることが出来れば、優勝へ向けて大きく近づく。
|