首位を走る選手と背中を追う選手。立場は違えど、難コースを舞台にスコアを伸ばすのは、容易なことではない。首位をいく水上が堅調なプレーを見せれば、後続の選手たちは自ずとバーディを狙ってスコアを伸ばしていかなければいけないが、2位スタートの木田正彦は苦しい第2ラウンドとなってしまった。
1番(パー5)でバーディを奪ったが、4番でダブルボギー、9番でもスコアを落とし前半を2オーバーパーで終える。後半も11番(パー3)に続き、12番(パー5)、14番でボギーを喫し、「なんだろうか……ティーショットでフェアウェイを捉えないと……2打目をフェアウェイから打てないと、難しいグリーンだから厳しいよね。調子
は決して悪くないけれど、上手く噛み合わなかった」と4つスコアを落としたこの日のプレーを振り返る。「明日は、ショットを調整して、最後の1日を思い切って楽しみながらプレーしたい」と結んだ言葉のあとに続くであろう、優勝という2文字を諦めた訳では無い。
「キーポイントはフェアウェイキープ」自分に言い聞かせるように呟いて迎える最終ラウンド。木田は本来のショットの切れを取り戻して、充実目覚ましい水上の牙城を崩せるか。
|