この日2アンダーパーで単独首位に立った阪幸樹は、16番を終えて5バーディ・5ボギーと乱高下を繰り返すゴルフだったが、17番からの連続バーディで慌ただしい1日を終えた。。自身で掲げていた目標スコア“イーブンパー”を2ストローク更新して、安堵の表情で取材に応じた。「昨日の練習ラウンドから、グリーンのコンパクションが硬く、海からの風も強い印象でした。それだけにショットの精度が試されるコースだと思ったので、毎日イーブンパーを目標スコアとして設定しています」と話す阪。
2打の貯金ができたことで初の“日本タイトル”へ上々の滑り出しとなったのは確かだ。
「緊張していたのか、スタートホールから連続ボギ
ーで苦しい展開になったけれど、冷静にパーを積み重ねることに集中できて8、9番ホールの連続バーディで前半をイーブンパーでまとめることができました」と、後半へ折り返していく。
ここからのプレーが実に面白い。「バックナインのプレーは自分でも憶えていない」と話すように、5バーディ・3ボギーとピンチとチャンスが交互に来る展開へ。
「ボギーが来てもすぐにバーディが来て。16番を終えて今日の目標はパープレーでした。最後の17番、18番でバーディが獲れたことは大きかった」と最後は圧巻の2連続バーディで締めくくった。
改めて第1ラウンドのプレーを振り返り「もう少し手前から攻めていくことができれば、こんなにボギーを打たなかったのかもしれません。やっぱりグリーンのコンパクションが硬いから……」と第2ラウンドへの反省点も明確になっている。
「“曲がらない”ことが強み」と自信を持って話すドライバーショットに加え、師事している星野英正プロ直伝の多彩なアプローチを武器に好スタートを切った阪。「最終ラウンドにいい結果報告ができたらいいですね。今週一緒に戦っている選手たちはすごいネームバリューのある選手ばかり。勝つためには明日からはボギーを減らすプレーを目指していきたい」と話した。
明日の第2ラウンドは改めて自身のコースマネジメントが試される1日となりそうだ。
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