この日はスタート時から強風に加えて大粒の雨が選手たちの身体を打ちつけていた。スコアを大きく崩す選手が多い中、6オーバーパー78とスコアをまとめてみせた。
「やはり18番ホールでのパーパットが悔やまれますね」1.5メートルは、無情にもカップを抜けていき、通算8オーバーパーでホールアウトした谷本。首位をいく豊島とは2打差でフィニッシュ。しかし、後続の豊島が最終ホールをダブルボギーとし、首位タイに並んだ。
優勝争いは、プレーオフに持ち込まれた。
朝から変わらず強風が吹き荒れる中、1番ホールと4番ホールの繰り返しで行われるプレーオフが始まる。先にティーショットをするのは谷本。「非常に残念
ですね……」振り返ったそのティーショットは風に流され左のバンカーへ。なんとかパーで凌ぎ、2ホール目までお互いに譲らずパーを重ねる。
迎えた3ホール目。ティーショットは再び左のバンカーへ吸い込まれた。
1度目はグリーンを狙えたが、最後はボールがアゴに近く、外に出すだけ。結果はボギー。「しょうがない……あのバンカーに2度も入れるなんて」と渋い表情を見せた。
谷本は2位入賞により来年度の日本アマチュアゴルフ選手権と本選手権のシード権を獲得した。「優勝はできなかったが、シード権を獲れたことは大きい。そして来週は高知県で男子ツアートーナメントに挑戦します。まだまだ今年のゴルフは終わりじゃないです」と、既に気持ちを切り替え次の目標へ前進する。
50歳の谷本。これからの更なる活躍に期待したい。
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