2023年度(第13回)JGA杯J-sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)女子」は初出場の伊藤正美が優勝カップを掲げた。
10番ホールからスタートした伊藤は、バーディ発進で勢いに乗るかと思いきや、次の11番ホールでダブルボギー。その後はセカンドショットが安定し確実にグリーンに乗せれるようになると、「パーオンしていなくても1ピン以内につけれたら1パット以内が多くなりました」と言うように、後半はパッティングのイメージが良くなり思った通りに打てたという。
順調に来ていた中で4番ホールのトリプルボギーについて聞くと、「周りのみんなが『このスコアなら優勝だね』って言ってくれて、
自分の中では冷静にと思っていたんですけどそのホールだけ力が入ってしまいました」と笑いながら話してくれた。
今大会は優勝を狙ったわけではなく、大利根カントリークラブを楽しむために来たのだという。「今日は自分のゴルフが出せるといいなと思っていました。ドライバーは悲惨でしたけどアプローチとパターが良かったです」昨日の午前中まで仕事をして、午後に愛知県から会場のある茨城県に移動、練習ラウンドなしで臨んだ今大会は、ただ純粋にゴルフを楽しむ気持ちしかなかったからこそ、優勝に繋がったのだろう。
優勝スピーチでもホールアウト後の取材でも必ず言葉にしていたのが同伴競技者への感謝。全国各地から集まった同伴競技者と交流を深めたことは、優勝カップと同じくらいいいお土産になったはずだ。
|