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クィーンシリキットカップ第1日が終了。日本チームは+7で首位のチャイニーズ・タイペイに4打差の4位タイと好スタート

    2024年度(第44回)クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権は20日、ニュージーランドのClearwater GCで第1ラウンドを行った。濃霧でスタートが30分遅れる波乱の幕開けとなったが、日本チームは藤本愛菜が3バーディ・4ボギーの73をマーク。1オーバーパーで本年のアジアパシフィック女子アマチュア選手権覇者のChun-Wei Wuと首位タイに並ぶ活躍を見せると、飯島早織が強風に苦しみながらも6オーバーパーにスコアをまとめた。新地真美夏は1バーディ・5ボギー・2ダブルボギーの8オーバーパーで不採用スコアに終わったが、日本チームは7オーバーパーで第1ラウンドを終え、3オーバーパーで首位スタートのチャイニーズ・タイペイ、3打差2位タイの韓国とホスト開催のニュージーランドに続く4位タイと好位置につけた。

    ●クィーンシリキットカップ成績などの情報はこちら(外部サイト)

    練習ラウンドから懸念されていた強風と高速グリーン、そして濃霧によるスタート時間変更というアクシデントがアジア太平洋地域有力選手たちを苦しめた第1ラウンド。日本チームは10番ホールからのティーオフとなった。トップバッターとしてスタートした藤本は、12番でバーディが先行。16番でボギーを叩いたが、「風が強い中でのプレーとなりましたが、イメージ通りの球を打てたシーンが多かった」と前半をパープレーで凌ぐ。後半は、2バーディ・3ボギーと1つスコアと落としてしまったが、1オーバーパー73でホールアウトし、首位に並ぶ見事なプレーで初めての日本代表の1日を終えた。「難しいコースですが、逆に吹っ切れた感じで、無心でプレーができました」とリーダーズボードの頂点に今年のアジアパシフィック女子アマチュア選手権チャンピオンと自分の名前を並べて満足げな表情を浮かべる。それでも、「途中、長い距離のパッティングのタッチが合わず、3回の3パットをしてしまったのが悔しい」と、改善しなければならないポイントは自覚している。初めて迎えた国際競技だが、「飯島選手も新地選手も上手なので、安心してプレーができています」と、チームメイトの存在が緊張感をほぐしてくれている。「明日は、長い距離のパッティングが良ければ、もっと良いスコアでプレーできると思います。練習でも調整することができました」と、2日連続でチームに貢献する自信も深めた。明日のラウンドで藤本は自信を確信に変えられるか。注目だ。

    日本チーム2番手を務めたのは、最年長の飯島早織。「緊張はしませんでした」と話すが、11番(パー3)でボギーを叩いてしまう。直後にバウンスバックを決めてみせたが、13番でよもやのダブルボギーを喫してリズムを失ってしまう。14番ボギーのあと、16番ではこの日2つ目のダブルボギーを叩き、前半で5オーバーパーの41とスコアを崩してしまった。エースとしての役割を求められる飯島にとっては厳しい展開となったが、1番ボギーのあとはスコアカード通りの我慢のゴルフで、この日1バーディ・3ボギー・2ダブルボギーの6オーバーパー78で踏みとどまった。「強風や高速グリーンにタッチも合いませんでしたが、調子自体があまり良くありませんでした」という中で、飯島を支えていたのはチームメイトの存在だった。「自分が辛いとき、前後でプレーしているメンバーの姿を見て、自分を奮い立たせることができました」とこの日を振り返る。「自分のスコアも悪くて、絶望的な順位かと思っていましたが、チームメイトが頑張ってくれたので、チーム戦4位タイにつけることができて、ホッとしています。明日はもっとバーディを獲りたいです。ショットのミスがなくてもボギーになってしまうホールもあるので、パー5や攻めやすいホールロケーションのホールでしっかりとバーディを。上位とも差がないので、頑張りたい」と、持ち前の爆発力でチーム戦浮上のキーパーソンになることを誓った。

    不採用スコアに終わった新地真美夏は、踵の痛みに苦しんでいた。「ショットで踏ん張ることが難しい状態で……」というコンディションもあってか13番でダブルボギー、14番、16番でボギーと前半で4つスコアを落とすと、後半も5番まで2つスコアを落としてしまった。6番でこの日唯一のバーディを決めたが、8番で2度目のダブルボギー。最後もボギーを叩き、8オーバーパー80でプレーを終えた。「不採用スコアに終わり悔しいラウンドになりましたが、楽しむことができましたし、チームメイトの姿を見て最後まで頑張ることができました。調子も上がっていると感じていたので、アグレッシブな気持ちになっていましたが、風が強くてグリーンスピードも早い中、少し無理をしてしまいました。振り返れば、無理して攻めなくても良かった。できると思っていたことが、なかなかできずに悔しいです」と、唇を噛む。強風の中、新地が得意とする我慢の展開になりながらも、踏ん張りきれなかった自分に腹立たしさを感じているが、「明日は無理をしすぎず、まず“いつも通り”を意識したい」と、気持ちを切り替えている。「チーム戦は、まだ始まったばかりで優勝の可能性は十分ありますし、個人戦も上位陣のスコアが伸びていないので、頑張っていきたいです」。体のコンディションは不安要素として残るが、明日からの新地の巻き返しを期待したい。

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