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全米女子オープン予選は尾関彩美悠ら4名が本選出場資格を獲得。残り1枠のプレーオフは日没順延が決定

    木村彩子と入谷響によるプレーオフ再開は4月23日6時30分の予定

    「2024年度(第79回)全米女子オープンゴルフ選手権予選」は22日、千葉県長生郡睦沢町の房総カントリークラブ房総ゴルフ場で117名(内アマチュア39名)が出場し、36ホール・ストロークプレーで行われ、5月30日からアメリカ・ペンシルベニア州のランカスターカントリークラブで開催される本選出場者5名の枠を争った。36ホールを終えて、通算12アンダーパーでホールアウトした尾関彩美悠が首位。3打差の2位で河本結、さらに1打差の3位で藤田さいき、通算7アンダーパーのサイ・ペイインの4名が本選出場を決め、通算6アンダーパーで5位タイの木村彩子とアマチュアの入谷響が残り1枠を決めるプレーオフに臨んだ。プレーオフはお互いに一歩も譲らず6ホールに及んだが、日没のため決着がつかず、18時35分に順延が決定。4月23日に6時30分に東コース1番ホールで再開する予定だ。

    西コース1番ホールから本予選をティーオフした尾関彩美悠は前半のピンチを凌ぐと、しだいにショットも復調。13番ホールから5連続バーディを奪取するなど一気にスコアを伸ばすと、第2ラウンドも6つスコアを伸ばして通算12アンダーパーで首位通過を決めた。直前のJLPGAツアーで優勝争いの一角に食い込む活躍もあり心身共に疲労が溜まっていたようだが、「バーディが薬みたいな感じで、だんだん元気になりました」と、満面の笑みを見せる。アマチュア時代にはJGAナショナルチームメンバーとして国際競技への出場もあるが、プロとしての海外競技は初めて。初挑戦の全米女子オープンゴルフ選手権でも輝かきを見せられるか。

    2位通過を決めたのは、河本結。西コース10番ホールからティーオフした河本は3連続バーディでスタートダッシュを決めるなど第1ラウンドを7アンダーパーの単独首位で終えた。「西コースは距離が短かったので、得意の9番アイアン以下のクラブでショットを打つことが多かったです。ショットで稼いだスコアですね」と相好を崩す。第2ラウンドは3バーディ・1ボギーの70とスコアを伸ばしきれなかったが、「今朝、ショットを調整して最後までやりきれたので、良い1日でした」と満足げ。「もう一度アメリカに行きたい気持ちがあった」と苦しんだUSLPGAツアーでの挑戦のリベンジの機会を自ら掴んだ河本。「色んな経験をして、また挑戦できるというのは自分のゴルフを試す機会でもあるので、楽しみです」と、静かな闘志を見せていた。

    ベテランの藤田さいきも見事なプレーで存在感を示した。今シーズンは不調だったというが、この予選を前に少しずつ調子も上がってきていたという。その言葉とおり、36ホールをプレーして9バーディ・1ボギーという安定感は、見事なものだった。「今日は、楽な気持ちで。全米女子オープンは出場したことがないので、チャレンジしようという気楽な気持ちで」と、飄々と、そして颯爽と36ホールを走り抜けて全米女子オープンの切符を手にした。

    サイ・ペイインは最初の18ホールを2バーディ・1ボギーの71で終え、13位タイと上位5名の枠に入るのは難しいと思われた。しかし、「調整をしながら、徐々に調子が上がってきました」と、続く第2ラウンドは一転。7バーディ・ノーボギーで一気にリーダーズボードを駆け上がり、4位で本選進出を決めた。「本選出場は、2回目。初出場のときは緊張で全然だめでした」と、高い壁が立ちふさがるが、「今度こそ4日間プレーしたい」と掴んだチャンスをものにしたいという強い決意をのぞかせた。

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