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【本選出場者4名が決定。通算-5で川岸史果がトップ通過を果たす】

香妻琴乃
高山佳小里
川岸史果
蛭田みな美

2018年度(第73回)全米女子オープンゴルフ選手権最終予選は8日、茨城県坂東市の大利根カントリークラブで36ホール・ストローププレーを行い、通算5アンダーパーでホールアウトした川岸史果がトップ通過を決めた。1打差の2位には蛭田みな美、通算2アンダーパーの3位で高山佳小里、通算1アンダーパーの香妻琴乃の4名が5月31日からアメリカ・アラバマ州のショールクリークCCが舞台となる本選への出場権を獲得した。

■最終成績はこちら から(PDF)

昨夕からの強雨は止んだものの、曇天で気温16度と肌寒さを感じる中でスタートした今年の全米女子オープン最終予選。第1ラウンドを70でプレーした川岸が首位に立つと、後半のラウンドでも69と安定したプレーで通算5アンダーパーをマーク。「ティーショットがまずまずフェアウェイに打てたので、セカンドショットの距離感もピッタリだった。危なげないゴルフが出来た」とトップ通過に満足げな表情の川岸。前週のサロンパスレディスで後半のラウンドに進出でき、「調子が上向いてきて、自信を持って臨めた」と、ここに来て上り調子のゴルフでのこのスコアに自信を深めたよう。昨年に続いて2度目の本選出場を決めて「リベンジが出来る」と力を込める。「まずは、予選を通ってトップ10に食い込めるように」2度目の全米女子オープンでの活躍を誓った。

2年ぶり2度目の最終予選出場の蛭田は2位で本選出場を決めた。最終ホールでティーショットを曲げて、「危ないパーだったんで、緊張しました」と安堵と喜びが入り混じった表情。「全米女子オープンでは勉強したいですね。昨年、TOTOジャパンクラシックに出場できず、観戦に行ったんですが、世界の選手のプレーが刺激になりました。同じ舞台に立てるのは、良い経験になると思う」と初のメジャーの舞台に、目が輝く。今年は、ステップアップツアーで優勝も果たし好調なだけに、「パットの調子が良いです。今年はフィーリングがつかめているかも」と仄かな自信ものぞかせた。

3位で本選出場を決めた高山は、今年自身が決めた節目を迎えた。専修大学時代に25歳までプロテストに挑戦すると決めた最後の年。プロテスト通過を前に、夢の全米女子オープンの舞台を勝ち取った。「運が良かったです。球が跳ねて良いところに出たり、ピンに向かっていったり」と謙遜するが、第2ラウンドで69をマークしての3位通過は見事の一言。現在はプロテストを目指して程ヶ谷カントリー倶楽部でキャディのアルバイトをしながら研鑽を積む日々。その前に臨む大舞台は、「正直、イメージがわかない」と困惑の表情。自分の持ち味を「ショットが曲がらないこと」と話す高山が自ら開いた物語の1ページ目。夢舞台でシンデレラ・ストーリーを紡ぐことが出来るか。

同スコアで並んだ葭葉ルミが最終ホールでボギーを喫し、辛くも本選出場の最後の一枠に滑り込んだ香妻は、「2アンダーパーを目標としていたので、ダメかなと思っていた」と、半ば諦めの表情を見せていた。しかし、本選出場へのかすかな望みを持ち、練習グリーンでプレーオフに向けた調整に勤しんでいた香妻の真摯な姿勢に勝負の女神が微笑んでくれた。「もっと練習をしないといけない。本選に行くからには自分に自信を持っていきたい」と語る香妻。今年は、ステップアップツアーを主戦場とし、厳しい1年を過ごしているが、この最終予選をきっかけに、全米女子オープンで大きな一歩を踏み出したいところだ。

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