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【松山英樹が通算-15で初優勝。日本人アマチュア初のマスターズへの切符を手にする】

左:松山英樹と
2位のターキン・マクマナス
大勢のギャラリーに
祝福を受ける松山
優勝パットを沈めて
ガッツポーズ

第2回アジアアマチュア選手権は10日、埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で最終ラウンドを行った。2位に3打差の11アンダーパーで単独首位でスタートした松山英樹は、4バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで4つスコアを伸ばし、通算15アンダーパーで大会初優勝を果たし、来年のマスターズと全英オープン最終予選の出場資格を獲得した。浅地洋佑も4つスコアを伸ばしたものの通算9アンダーパーに終わり、惜しくも3位に終わった。

3日間、安定したプレーでバーディを積み重ねてきた松山。昨日のプレー直後は、「優勝を意識せず、のんきに一生懸命プレーしたい」と話していた。優勝とマスターズへの道がかかった最終ラウンドは、5番ホールまでパーを積み重ねる言葉通りの落ち着いたプレーでスタートを切った。スコアが動いたのは6番ホール(パー5)。このホールでこの日初バーディを奪った松山は、続く7番も連続バーディとして前半で2つスコアを伸ばし、後続を突き放しにかかると、後半も12番と14番でバーディを奪って、優勝を決めた。

「今日はミスショットをしても打ちやすい場所に球が行ったり…運もありました。昨日まではバーディもたくさん獲れたけれど、ボギーも叩いてしまった。今日はノーボギーでプレーできた。これを自分でも評価したい」と落ち着いた表情で話す松山。「キャディを務めてくれた岡部君とリラックスしてプレーが出来たし」と、夢の舞台をかけた4日間の熱戦をともに戦い抜いたキャディの労をねぎらった。この優勝で夢のマスターズの舞台への切符も手に入れた松山だが、「まだ実感は湧きません」とこの快挙が信じられない様子。マスターズについての印象を聞かれても、「同年代の石川プロが2回出場して、いずれも予選落ち。自分が出場できるような大会ではないと思っていた」と素っ気無い。それでも、「自分がその場に立てることは、とても嬉しい」と破顔一笑。

マスターズまでは、半年の時間があるが、松山にとって最大の問題は、「英語ができないこと」だと苦笑い。「マスターズでも岡部君にキャディをお願いしたいけれど、二人とも英語が出来ないんですよね。これからどうするか、考えます」と報道陣の笑いを誘って、会場を後にした。

第1ラウンドで首位に立つなど、存在感を示した浅地洋佑。首位と6打差の3位でスタートしたこの日は、2位までに与えられる来年の全英オープン最終予選の出場権獲得を最低限の目標として1番ホールをティオフした。「朝からショットもパットも完璧で、自分でどこまでスコアが伸ばせるのか楽しみだった」という浅地は、1、2番を連続バーディで好発進をしたものの、3、5番でボギーと一進一退のプレー。7番でバーディを決めて前半を1アンダーパーで終えると、後半17番までに3つバーディを奪って、2位と1打差で最終18番を迎えた。「ホスト国としてこの試合を迎えた以上、ベスト2を日本人が独占できるようにするのが目標だった。最終ホールで2位と1打差だったので、バーディを獲るしかない」と気合を込めて最終ホールをプレーしたが、惜しくもパーで終わり、目標を達成することが出来なかった。

「第3ラウンドの雨の中のプレーでボギーをたくさん叩いてしまったことに悔いが残る」と悔しさを隠せない浅地だが、「今は、ここまでやれたことが自信になっている。決めなくてはいけない場面でバーディを沈めることが出来たし」と4日間を自分の力を精一杯出し切った爽やかな笑顔も見せる。「来年はシンガポールでの開催で、自分が得意とするコースではないかもしれない。でも、自分には来年もチャンスがあると思うので、頑張りたい」と、先輩の石川プロの背中を追う一番手として来年のリベンジを誓った。

この他の日本選手の成績は以下のとおり。
藤本 佳則:9位タイ(通算1アンダーパー)
川村 昌弘:9位タイ(通算1アンダーパー)
小西 健太:12位(通算イーブンパー)
宇佐美祐樹:13位(通算1オーバーパー)
小平  智:22位タイ(通算6オーバーパー)
伊藤 誠道:22位タイ(通算6オーバーパー)
阿部 裕樹:24位タイ(通算7オーバーパー)
大田和桂介:34位タイ(通算9オーバーパー)

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