リオ五輪ゴルフ競技の出場有資格者が7月11日発表のオリンピックゴルフランキングで決定いたしますが、この度、6月29日時点の同ランキング9位の松山英樹選手からリオ五輪出場辞退の意思が表明されました。それを受けて、(公財)日本ゴルフ協会オリンピックゴルフ競技対策本部の倉本昌弘強化委員長、丸山茂樹日本代表ヘッドコーチ、青木功JGTO会長より、本件についてコメントを発表いたしました。
松山選手からは「ゴルフがオリンピック正式種目に採用されたことは大変嬉しく、オリンピックで活躍することにより、日本の皆様にゴルフの魅力を伝え競技発展に大きく寄与できることは重々承知しております。しなしながら、関係者から情報はいただいておりますが、開催地リオ・デ・ジャネイロにおけるジカ熱、および治安に関する不安を十分に払拭出来ませんでした。私は、これまで何度も虫刺され部位の化膿による影響で、十分な態勢でプレーに臨めない事態に見舞われました。こうした不安を抱えながらでは、世界と戦う上でベストなコンディションでは臨めないと考え、苦渋の決断ではございますが、辞退を決意した次第です。ゴルフがオリンピック正式種目として採用されるに当たり、関係者の皆様の多大なご尽力には大変感謝しており、また、世界ランキングの日本人選手最上位選手が欠場することでご迷惑をおかけするのは本意ではありませんが、何卒事情をご賢察の上、ご理解いただければ幸いです。オリンピックにおけるゴルフ競技が盛況に終わりますこと、また、日本代表選手の皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます」と、苦渋の決断に至った経緯と、日本代表選手の活躍を願う思いが同本部に寄せられました。
松山英樹選手のリオ五輪出場辞退を受けての倉本昌弘強化委員長、丸山茂樹日本代表ヘッドコーチ、青木功JGTO会長のコメントは、以下の通りです。
倉本昌弘オリンピックゴルフ競技対策本部強化委員会委員長
「松山選手の出場辞退について、当対策本部・強化委員会としては、とても残念に思っています。メダル獲得が、期待出来る選手であったので、日本代表として是非出場して欲しかったというのが正直な思いです。ただ、松山選手は、人一倍責任感も強く、オリンピックの意義、周囲からの期待など、充分理解の上での、最終的な苦渋の決断であると理解しております。本人からの丁寧な説明も頂いており、我々としては彼の決断を尊重したいと思います。7月11日のランキングで選ばれた選手達が、不安なく、ベストな状態で競技に臨めるよう、強化委員会として最善を尽くして参ります」
丸山茂樹日本代表ヘッドコーチ
「相当、悩んだだろうし、本人も苦しかったと思います。彼の性格を考えると熟慮を重ねて出した苦渋の選択だった思うし、彼の思いを尊重したいという一言です」
青木功JGTO会長
「松山選手がリオ五輪の出場を辞退するという判断に至ったことは、JGTO会長として、とても残念に思います。しかし、松山選手自身も色々と悩んで悩んだ末の、考えて考えた末での結論だと思います。日本代表として出場して欲しかったのですが、非常に残念です」
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