R&Aサステナビリティセミナーが3月13日に横浜カントリークラブで開催されました。
本セミナーは、R&AとJGAが共催で開催したもので、ゴルフ場関係者など200人を超える方が受講し、R&Aやゴルフ環境団体の講師からゴルフコースの設計や改造、メンテンナンスにサステナビリティ(持続可能)を組み込む方法の概要が示されました。R&Aにとってのゴルフにおけるサステナビリティ(持続可能)とは、ゴルフが行われる場所の財務・環境・健康・社会的な持続可能性を意味し、経済・環境・社会・規制的圧力によってゴルフ場が直面する課題に対応していくことを指しています。具体的には、自然環境保護や地域社会の発展のためにゴルフ場が寄与していくために必要なこととして、コース改修では、コストを抑えつつ、プレーヤーにクリエイティブな発想を持たせるためのコースデザインの一例が示され、芝草の更新やグリーン改造でも、良好なコンディションを保ちつつコストダウンを図るための方法などが紹介されました。
セミナーの冒頭、R&Aアジア太平洋地区担当ディレクターを務めるドミニク・ウォール氏から「このセミナーは、昨年の中国に続いて今年、日本、韓国で開催します。皆さんにサステナビリティについて学んでいただく機会を持てたことを嬉しく思います」と挨拶があり、続いて、戸張捷JGA常務理事から、「日本でこのようなセミナーが開催されることは大変素晴らしいこと。少子高齢化が進む日本社会の中で、ゴルフ界も難しい局面に来ている。今後も日本ゴルフ界を発展させるためには、ゴルフ場が環境にどのように貢献をしているのか、そして、社会とゴルフが共生していくための方策を、このサステナビリティセミナーで勉強して、今後のゴルフ場経営に役立ててほしいと思います」と本セミナーの意義を説明しました。
本セミナーは、5つのセクションで構成され、それぞれのテーマのサステナビリティについて講義を行いました。
セクション1 「サステナビリティ その意味と意義」
プレゼンター:田中丈夫氏(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 大会準備運営局 持続可能性部長)
スティーブ・アイザック氏(R&Aサステナビリティ担当ディレクター)
ジョナサン・スミス氏(ゴルフ環境団体会長)
セクション2 「ゴルフコースの改修」
プレゼンター:ポール・ジャンセン氏(ジャンセンゴルフコース設計・建設オーナー)
マイカー・ウッズ氏(アジアン・ターフグラス・センター主任研究員)
ビル・クーア氏(クーア&クレンショーゴルフコース設計パートナー)
セクション3 「ゴルフコースのメンテナンス」
プレゼンター:マイカー・ウッズ氏、スティーブ・アイザック氏
セクション4 「ゴルフ業界の解決策とサポートプログラム」
プレゼンター:ジョナサン・スミス氏、ポール・ジャンセン氏
セクション5 「質疑応答」
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