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クィーンシリキットカップが閉幕。日本チームは通算-2で2位。韓国が通算-9で大会最多の23度目の優勝を果たす

2024年度(第44回)クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権は23日、ニュージーランドのClearwater GCで最終ラウンドを行った。通算2オーバーパーで首位を並走する韓国とオーストラリア、4打差からの逆転を狙う日本チームの三つ巴の優勝争いとなったこの日。7バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで個人戦を制したSoomin Ohの活躍でチームスコアを11ストローク伸ばした韓国が、通算9アンダーパーで大会最多の23度目の優勝を果たした。日本チームは、飯島早織と新地真美夏がともに4アンダーパーをマークしたものの、通算2アンダーパーで7打差の2位で今大会を終えた。さらに1打差の通算1アンダーパーでオーストラリアが3位入賞となった。


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日本チームで先陣を切った飯島早織は、ボギースタートもバウンスバックすると、6番、8番でバーディを奪取し、前半で2つスコアを伸ばす。後半も13番までパーを積み重ねると、今大会苦手にしてきたパー5の14番でバーディ。続く15番でもスコアを伸ばし、5バーディ・1ボギーの68でホールアウト。

2番手でスタートした新地真美夏も4番でボギーが先行したが、5番のバーディで流れを掴み7番まで3連続バーディ。さらに9番から再びの3連続バーディを奪う。16番でボギーを叩いたが、チャンスを逃さない新地の真骨頂を見せて、6バーディ・2ボギー68でプレーを終え、飯島とともに最終組でプレーする藤本愛菜のプレーを見守った。

その藤本も出だしはボギーを喫したが、落ち着きを失わず4番から連続バーディ。8番でボギーを喫し、前半をパープレーで凌ぐ。後半、1つスコアを落として迎えた最終18番。チームメイトが見守る中でバーディを決めて、最終ラウンドのプレーを締めた。藤本は4バーディ・4ボギーのパープレーで不採用スコアになったものの、オーストラリア合宿から取り組んでいるスウィング改造が結果に現れた充実した日本代表初競技となった。

ニュージーランド屈指の難コースとして知られるClearwater GCでアジア太平洋地域の強豪国と渡り合い2位入賞の結果を残した日本チーム。善戦のチームを率いたクレイグ・ビショップコーチは、「メンバーは、風が弱まった最終ラウンドに素晴らしいプレーを見せてくれました。しかし、強風の中での試合運びには、がっかりしたかもしれません。難しいコンディションの中での試合運びに慣れる必要があると感じました。それでも、そういった条件にも慣れてくれば、世界のトップチームの1つになれると思っています。選手たちは、この試合で素晴らしいプレーを見せてくれましたし、多くのことを学んだと思います。ここをスタートとして、成長していきたいと思います」と、選手たちを労いつつ、さらなる成長に手応えを掴んでいる。日本チームは、惜敗に終わったものの、新メンバーの活躍とチームの結束力が融合し、さらなる飛躍が期待される国際競技初戦となった。


新地真美夏  個人戦:6位(通算4オーバーパー)
「最終ラウンドでチームスコアを伸ばして2位で終えることができて、すごく良かったと思います。スタートからしばらくは調子が上がってこなくて、今日も厳しいラウンドになるかと思いましたが、1つのバーディをきっかけに流れを作ることができたので良かったです。前半を終えた時に、キャプテンから“keep going”と声をかけてもらいました。後半に32であれば優勝……ということだったので、そのメッセージもあり、個人の順位もあげたかったので、最後まで諦めずにプレーしました。オーストラリアを逆転できたことは、すごく嬉しいです。やはり韓国は強かったです。特にプレッシャーがかかる場面で強さを感じました。自分は第1ラウンドでスコアを叩いてしまって落ち込むこともありましたが、最終ラウンドにみんなで良いスコアを出して、みんなで乗り越えられたので良かったです」


藤本愛菜 個人戦:9位(通算5オーバーパー)
「チームの雰囲気もすごく良くて、2位で終われて良かったです。自分が3人目というプレッシャーもありませんでした。今日は、ショットが良くてチャンスにつけることができましたが、決めきれず……前半を終えて“攻めろ”と指示をもらったのですが、スコアを伸ばせずに終わってしまったので悔しいです。パッティングが噛み合わずに終わってしまいました。チームの2人が頑張ってくれて、表彰台に登れたことは嬉しいです。4日間、チームでお互いにカバーし合えることになって、良かったです」


飯島早織 個人戦18位タイ(通算11オーバーパー)
「コースが難しくて、思ったようにはスコアを伸ばすことができませんでした。途中まで接戦だったので、緊張感を持ちながらも楽しくラウンドすることができました。自分は昨日スコアを落とした4ホールをどう切り抜けて、それ以外でどうバーディを取るかを考えてプレーをしていて、その部分はしっかりとマネジメントできたと思います。最終ラウンドに良いゴルフができてハッピーですし、チームの力があって、表彰台に立てたので、本当に良かったです」

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