2015年 ニュージーランド ストロークプレー選手権の最終ラウンドが、3月29日にニュージーランドのパラパラウム ビーチ ゴルフ クラブ(パー男子71、女子74)にて開催された。 2014年に中国でのユースオリンピックに出場していたNZナショナルチームのニック・コクソンとのプレーオフを制した石徳俊樹が優勝した。2連覇を狙った勝みなみは3位入賞となった。
結果及びコメントは以下の通り。
【結果・コメント】
<石徳 俊樹>
優勝 70、68、67、69:274(-10)
4日目 1~9番ホール:33(-2) 10~18番ホール:36(イーブン) 1番スタート
海外試合で初めての最終組優勝争いをものに出来たので凄く嬉しい。以前出場した海外試合はトルコで1試合、ハワイで2試合だった。ハワイでの試合は米国の強豪大学が出場していたので良い経験になりこのニュージーランドでも自分のプレーが出来た。
前半2番から右に曲げてしまいボギー。パー3の5番ではグリーンの右に外した。次のアプローチもオーバーしてボギー。スコアを先に落としてしまった。どうにか崩れないように迎えた7番8番でバーディが取れ、9番では風がフォローだったのでここもバーディが欲しいと思った。ドライバーが上手く行き、残り60yのアプローチ。そのまま入りイーグル。内容は悪かったがどうにか持ちこたえた。
10番をバーディ。昨日ダブルボギーを叩いて鬼門だった12番では今日もボギーを叩いてしまい優勝は厳しいかと思ったが、優勝争いをしていたニック・コクソンは13番をボギーとして、自分の流れが切れなかった。16番ではニックがグリーン左へ外し、彼のアプローチがオーバーしてダブルボギー。ここで流れを掴み1打リードした。17番は3日間フェアウェイを捉えられていなかった上に、ピンポジション的に右からは狙いづらかったので左へ外したのは仕方ないと切り替えた。ブッシュからの2打目はバンカーへ入ってしまいボギーとし並ばれたが、逆転されたのではないので直ぐ頭を切り替えた。最終ホールはニックが先にフェアウェイをキープしたので自分もドライバーを思い切って振りフェアウェイへ。ショットの調子があまり良くないと感じていたので2打目は少し短めのクラブで強めに振ったがショートしてグリーンの手前に乗ってしまった。ロングパットが3m程度ショートしたが、18番は3日間スリーパットをしていなかったので絶対に決められると思いバーディを取りプレーオフへ持ち込めた。今日はパットで持ちこたえた。特に最後のパットは決定的だったと思う。
プレーオフは、ニックが先に打ち2球連続で右OB。最後は少し後味が悪かったが、冷静にバーディを取り優勝を決められて嬉しかった。
この1週間チームメイトと共に生活をして、時には楽しく過ごしながらゴルフに集中出来たのも優勝に繋がっていると思うので感謝したい。海外では結果を残せていなかったので、これを機に今年は更に活躍したい。
<勝 みなみ>
3位 73、76、72、70:291(-5)
4日目 1~9番ホール:34(-2) 10~18番ホール:36(-2) 1番スタート
スリーパットが1回あったし、2m以内のバーディパットが2、3回外してしまったので悔しい。でも、12番の木の下からのトラブルショットは上手く6番アイアンで出し、3打目をピンに着けてバーディに出来たりと、このコースを攻略出来た場面もあったので良かった。優勝したジュリアン・アルバレスは最終日7アンダーパーでとても良いパフォーマンスだったし、自分が落ち着いてプレーし4ラウンドのうち最もスコアを伸ばせたことは収穫だったと思う。でも優勝出来なかったのはやはり悔しい。
私は、強い風の中でのプレーを少し苦手としていたが、この大会で初めてのリンクスを経験し、加えて風も強い中スコアを伸ばすことが出来たので今後に繋がると思う。少しでも風が吹くと簡単にドライバーはブッシュに入ってしまうので頭を使いながらプレーしなくてはならい。ブッシュに入った時の打ち方も練習になったので良かった。更にレベルアップ出来るように練習やフィジカルトレーニング、目標設定などの頭の中のトレーニングも積極的にやりたい。
<杉原 大河>
14位タイ 74、69、69、75:287(+3)
4日目 1~9番ホール:39(+4) 10~18番ホール:36(イーブン) 1番スタート
この大会中はバーディを取った後に直ぐボギーで流れを止めてしまっていたことが多かった。風に対して低い球筋を打っていく練習は日本でもしているので、それが試合で使えたのは収穫だった。リンクスのフェアウェイやグリーンのバウンドを計算してアプローチをするのは難しく、計算して打っても逆に短くなり過ぎることもあった。リンクスの難しさを経験出来たのも良かった。
初めてJGAナショナルチームとして海外派遣に来たが、試合前にどのようなウォームアップをすれば良いのか、また試合期間中のクールダウンやフィジカルトレーニングをどのように行えばいいのか経験出来たのも良かった。ニュージーランドに来て現地の人と英語でコミュニケーションすること。ニュージーランドのナショナルチームメンバーとラウンドし直に体験することで学ぶことは多かった。
石徳先輩が、最終18番で1ピンの距離のパットを沈めるところを見て凄いなと思った。気持ちが強くないと決められないなと思ったし、自分だったら緊張したと思う。でも同時に自分もあそこに立ってプレーしたかったとも思う。悔しい。
<白石 大和>
20位タイ 71、71、71、78:291(+7)
4日目 1~9番ホール:40(+5) 10~18番ホール:38(+2) 1番スタート
コースにも自分にも負けた。ちょっと風が吹いただけでリンクスは難易度が一気に上る。外してはいけないとわかっている所にボールがいってしまうようにコースが出来ている。低い球筋を試合でしっかり打てるように練習することが必要だと思った。リンクスコースでしか経験出来ないことが感じられたのは良かった。また、自分のゴルフのリズムを保つためにも英語はもっと勉強しなくてはならないとこの派遣で感じた。ラウンドを重ねるごとに話すのも慣れてきて、今日は一番話せたと思う。
石徳先輩が優勝するのを見て、もっと練習やフィジカルトレーニングをして負けないくらい強くなりたい。次の海外派遣試合はもっと上位でプレーして優勝争いを海外でしたい。4月から石徳先輩と同じ大学に入り環境も変化するので、しっかり対応出来るように心がけたい。
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