鳥取県西伯郡の大山ゴルフクラブで開催された「日韓親善ゴルフチーム対抗戦」が15日に閉幕。第1日で1ポイントのリードを奪った韓国が、この日のシングルス・マッチプレーを4勝1分けとし、4.5ポイントを獲得。通算9ポイントで栄えある第1回大会の優勝を決めた。日本チームは、蛭田みな美、畑岡奈紗、小西健太の3勝にとどまり、通算7ポイントに終わり、2ポイント差で悔し涙を流した。
日韓親善ゴルフチーム対抗戦の最終成績はこちらから(PDF)
シングルス・マッチプレーは霧の中でのスタートとなった。ときに濃霧がコースを漂い、さらに強雨も降りつける厳しいコンディションの中、第1マッチの蛭田みな美は序盤からリードを奪う。「最初の組でのプレーなので、勝つことが重要だと思っていた」と、前半を終えて3ホールを獲ると、後半もつけ入る隙を与えず、6and5で勝利。畑岡奈紗も5nad4で勝利し、日本チームの逆転優勝の機運が高まったが、接戦を演じていたその他のマッチは韓国チームが後半で悉く逆転。日本チームは、最終マッチで小西が3マッチ全勝を決めて溜飲を下げたが、2ポイント差でライバル韓国の軍門に下った。
ホスト開催で惜しくも韓国に敗れた日本チームを率いた阪本知子キャプテンは、「悔しい。残念です」と、惜敗に唇をかんだ。「選手たちも男女ミックスの競技は、国内で経験したこともないでしょう。それでも国際競技ではこの試合形式も今後増えていくと思うので、良い経験が出来たと思います。身近にいるライバル韓国と、親善マッチが実現できたことは、日本チームにとっても意義深いものだと思います。選手たちは、この悔しさを来年につなげていってほしいし、私たちもヘッドコーチを迎えた新体制で、リベンジをしたいと思います」と、本対抗戦を総括した。
《日本チームコメント》
石徳俊樹(大阪学院大学3年)
「ホールロケーションも難しく、チャンスにつけることが出来なかった。相手が4バーディなのに自分は1バーディでは勝負になりませんでした。もっとショットに磨きをかけないと戦えないと痛感させられた試合でした」
比嘉一貴(東北福祉大学2年)
「アイアンショットのスウィングの違和感があって…これまで経験したことがないミスも出て、戸惑ってしまった。3マッチで1勝しかできなくて…それもリードしながら逆転負けを喫したことが悔しいです」
片岡尚之(札幌光星高校3年)
「1番でチップイン・イーグルを奪ってリードしましたが、相手もしぶとくて…9番で自分のミスで落としたところから流れが悪くなってしまいました。この試合で思うようなスコアを出せずチームに貢献できなかったことを申し訳なく思います。今冬で課題にしっかりと取り組んで、来年はもっと強い選手になっていたいです」
小西健太(東北福祉大学3年)
「今日は、そつなくプレーできたと思います。3マッチとも勝つことが出来てうれしいです。今の自分には自信をつけることが必要だと思っていて、国際試合の緊張の中で、取り組んできたことが結果に繋がったことは、大きな意味を持ってくると思います」
蛭田みな美(学法石川高校3年)
「この大会はいつもと違う形式だったし、昨日は同じチームの選手を仲間として見ながら回って勉強になったし色々経験できて楽しかったです。ここは距離が長いコースだったので攻め方とかも色々考えながら回れたのでこの経験を次に活かしていきたいし、来年はプロテストでトップ合格したいです」
畑岡奈紗(翔洋学園高校2年)
「朝の練習場で調子が良くなくてドキドキしていたけど、相手選手がボギーを打ったところでボギーを打たないで耐えられました。今までは相手のプレーを意識してしまってマッチプレーが苦手だったけど、今日はこれまでの経験を活かせたと思うし、勝てて良かったです。今年は世界ジュニアに勝つこともできたし、今大会でも色々勉強できたので、いろんな経験をすることができました」
勝みなみ(鹿児島高校2年)
「今日勝てるチャンスはあったと思うけど、ショットが安定してなくて自分のちょっとしたミスが相手に気持ちの余裕与えてしまったかなと思います。やっぱりショットが悪かったですね。勝てなかったのは自分の実力不足です。韓国人選手は粘り強いし、ポーカーフェイスなので気持ちを読ませない強さを備えていると思ったし、色々勉強になりました」
小野祐夢(帝京大学可児高校3年)
「今日はパターが全然入ってくれなくてバーディが取れなかったです。最後の18番も相手が2メートルのバーディパットを入れて、私はもっと短かったのですが決められなくて…、でも打ちたいところに打てたので悔いはないです。この2日間ドライバーが良くなくて、雨が降るとしっかり打たないと距離が残ってしまうし、課題が見つかりました」
国内外のゴルフ振興に関する話題を掲載している「JGAゴルフ応援サイト」の更新情報をお知らせします。 ●『JGAゴルフ応援サイト』はこちらを御覧ください。 ゴルファーがパットやショットの動きができなくな…
公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)は創立100周年を記念して、創立日の10月17日にゴルフの史実を明確に振り返る記事と記録の閲覧が可能なホームページ「GOLFPEDIA」(ゴルフペディア)を開設した…
日本オープンを担当するレフェリーには定年(70歳)があります。レフェリーは毎年、規則知識をアップデートしなければならないだけでなく、体力的にも非常にタフな任務であること、そして世代交代をしていくために…