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【第100回オーストラリアン オープン 金谷拓実 予選通過ならず】

ティーショット
18番のリカバリーショット
後半へ繋げたかった18番のパー
ホールアウト

第100回 オーストラリアン オープンの第2ラウンドが11月27日、オーストラリアのシドニーにあるThe Australian Golf Clubで行われた。

招待出場のJGAナショナルチームの 金谷 拓実 選手(広島国際学院高等学校2年)は、3ボギー・1ダブルボギー・3トリプルボギーの14オーバーパー(85ストローク)とし、日本のゴルフ場とは異なる硬いグリーンのThe Australian Golf Clubに歯が立たず予選通過はならなかった。

午後12時5分に10番ティーからスタートした金谷は、午前に少し降った雨の影響もあり比較的硬さのでていないグリーンにうまく対応し、前半は2ボギーと耐えながらも後半に繋げる戦いを見せた。
出だしの3ホールをパーとして迎えた13番のパー4。145ヤードのセカンドショットをミスし、40ヤードのアプローチを寄せきれず、この日もボギーが先行した。14番から16番まで得意としているアプローチでパーを拾って行くが、迎えた17番のパー4。150ヤードのセカンドショットが上空を回る強風と硬いグリーンで止まらず左奥へこぼす。アプローチを1.5mへ寄せるがパーパットを決めきれずボギー。前半の最終18番のパー5では、ドライバーを右に曲げてリカバリーショットもバンカーへ入れてしまったが、どうにかパーセーブして、後半に向かった。

予選通過を目指しスコアを伸ばしたかったが後半。しかし、最初のホールで、オーストラリア特有の硬いグリーンが要求するアプローチに対応が出来ずに大きなミスを続けてしまった。
1番のパー4では、ティーショットを右のバンカーへ入れると、3番ウッドで打ったセカンドショットは奥の木の破片が集まる花壇へ入った。そこからの3打目は、普段日本でプレーするようにサンドウェッジを使って高くボールを上げスピンを効かすようなアプローチを選択したものの、ボールはグリーン手前に。さらに4打目のアプローチも、サンドウェッジを選択した金谷だったが、傾斜を下りグリーンの外へこぼれ落ちた。どうにかパターで転がし1mへ寄せるが、このホール痛恨のトリプルボギー。金谷は、「練習ラウンドの時にJGAナショナルチームのジョーンズ コーチにも、ランニングアプローチの必要性を言われていたし、今日の試合中にもキャディーにランニングアプローチを選んだ方が良いのではと提案される事があったが、普段の自分のプレーを変えることが出来なかった。」とこのアプローチの選択ミスを振り返った。
続く打ち下ろしの2番パー3。5番アイアンで打ったショットはグリーンの中央に落ちるがそのまま奥へ転がって行った。アプローチは、日本で行うようにサンドウェッジを開いてロブショットを選択したが、このホールでもミスを犯しカップまで8mを残し3パットのダブルボギー。
悪い流れを断ちきれずに次のホールもボギーとして、この時点で2日間トータル9オーバーパーとして完全に集中力を切らしてしまった。
7番のパー4では、ドライバーをフェアウェイにつけるが、風がフォローの中112ヤードをサンドウェッジ打ったが、右のクリークへ入った。4打目はピンまで63ヤードをサンドウェッジで低くスピンを効かせるつもりがトップしてしまい奥の池へ入れトリプルボギー。続く8番のパー4も、ドライバーを右のフェアウェイバンカーへ。レイアップが左のラフへ入り、3打目の150ヤードを5番アイアンで打ち右奥のバンカーへ。バンカーから打った球はグリーンを下りフェアウェイまで戻ってしまい、このホールもトリプルボギー。
後半の序盤から世界のトッププロも苦戦する難関コースに耐え切れず、予選通過の目標は打ち砕かれた。

【金谷選手のコメント】
今日の前半では、普段日本でプレーしているようにグリーン回りのアプローチもサンドウエッジを開いて使って高く上げて寄せる技術がどうにか通用していて、ボギーを叩いたがどうにか耐える事が出来ていた。
しかり、後半の1番ホールの4打目で、下りの硬いグリーンに対して前半と同様にサンドウエッジを開いて打ったら、そのまま転がってグリーンの外へ出てしまった。このショットのミスで、集中力を使い果たしてしまったのかと思う。

日本でのアプローチの方法はオーストラリアでは通用しないと本当に理解した。今年9月に英国で開催されたデューク オブ ヨークでも同様にランニングアプローチが必要だったが、オーストラリアの地面の硬さはその上をいっていた。ロフトの大きいクラブで転がしていくアプローチがこの国でも必要だということを学んだ。

フォローの風が強く、フェアウェイとグリーンも硬いと30ヤード手前から転がせるショットが必要。グリーン周りだけではなく、そこへ繋がっているフェアウェイの傾斜もコースメモに書いていくことが必要だと気付かされた。
また、一見関係ないウォーターハザードでも、強風や直接ピンを狙えない硬いグリーンによってターゲットは狭くなっていて、ハザードが効いていた。このようなショットは日本では使ったことがないし、それを要求するコースは今まで無かった。

次回、オーストラリアでプレーする時のために、残りの2日間でトッププロのラウンドを見て学ぶのと、グリーン周りをロフトの大きいクラブで転がすアプローチを練習したい。
また、トレーニングや食事もしっかりと行い身体も強くしていきたい。

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