2016年ニューサウスウェールズ オープンがオーストラリアのニューサウスウェールズ州 コロビーにて11月11日~13日に開催された。
オーストラリアのプロの試合としては最上カテゴリーのティア1に指定されているこの試合には、オーストラリア人プロ選手を中心に、様々な国からアマチュア選手が招待され合計156名の選手が競い合った。JGAからは、アマチュア招待出場としてナショナルチームの中島 啓太 選手が出場した。第1ラウンドは、1オーバーとし124位タイからのスタートとなった。第2ラウンドでは、4バーディ、1ボギーにて3アンダーとし、2日間合計2アンダーの96位タイにて予選を通過することが出来なかった。
第1ラウンドでは、10アンダーパーを出したオーストラリアナショナルチームのBrett Coletta選手がリーダーとなった。他の選手も続き多くの選手がスコアを伸ばしたが、中島選手は、オーストラリア特有の硬いフェアウェイやグリーンに対して落とし所を予測するのに苦戦し、グリーン周りの難しい位置からのチッピングをしいられた。第2ラウンドでは、予選通過を目指し最低でも2日間合計5アンダーを目指しスタートした。セカンドショットはグリーンに乗ったが、距離の長いパットの距離感を合わすことが出来ず、長いセカンドパットを気持ちで決め続け終盤まで戦った。残り4ホールでは、強い気持ちをみせ3バーディを奪ったが、予選通過はならなかった。
今回の派遣では、ゴルフオーストラリア(オーストラリアのゴルフ協会)の若いプロ選手をサポートする「ルーキープログラム」選手に指定されているアントニオ マダカ選手がキャディを務めた。2014年にロイヤルメルボルンで開催されたAsia Pacific Amateur Championshipを制覇し2015年にマスターズへも出場した経験を共有した。またフィットネスジムでは一緒にフィジカルトレーニングを行い、中島選手をガイドした。
今年3月に行われた個人派遣にてリバースデールカップに出場し、初めてオーストラリア特有のコンディションを体験した中島選手。その時は、そこまでフェアウェイやグリーンも硬くなく比較的日本のコースコンディションに近かった。しかし、今回は練習ラウンドで風がなく天気も穏やかであり難しくはないと想定して試合に入ったが、風が強くなり方角も変化しオーストラリアのゴルフコースの難しさに歯が立たなかった。この経験を糧に全ての要素において更なるレベルアップを期待したい。
【中島啓太選手のコメント】
2日間の練習ラウンドを終え、フェアウェイも広くラフも浅い、そしてグリーンやその周りも難しくはないと思っていた。なので予選は通過出来るのではないかと思って試合を迎えた。でも、風が少し強くなるだけで、コースの難易度が上がり、グリーンへのアプローチショットの落とし所が悪いとボールのバウンド方向が大きく変わり、難しい位置からのチッピングをしなくてはならないことが多かった。2日間一緒の組みで回った、オーストラリア人プロのベテラン選手のRyan Haller選手とDavid McKenzie選手は、戦い方を熟知していてより簡単な位置からパーやバーディを取っていったし、ボギーも少なく、多くのことを学ばせてもらった。技術や戦略的な考え方はまだまだ向上させる必要があるし、他の全ての部分、例えば身体の強さもまだまだ足りない。今週は、フィットネスジムでトレーニングを毎日しながら試合に臨んだし、このように強化しながら試合に出ていきたい。
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