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【関藤は個人優勝を果たすもチーム戦は2位に終わった中国チーム】

中国チームの首位躍進の立役者となった関藤侑嗣。初優勝がかかった中国チームの殿を務めた関藤は、3番(パー3)で下り8メートルのパットを決めてバーディが先行する。この後は1バーディ・1ボギーにスコアをまとめて前半で1つスコアを伸ばし、中国チームの初優勝は動かしがたいものと思われた。関藤自身も「前半はティーショットの調子が良くて、ゴルフが楽にできた」と手応えを掴んでいた。10番(パー5)でもバーディを奪って、さらに後続を突き放したかと思われたが、11番でチャンスを逃してスコアを伸ばせなかったのを機に、中国チームに暗雲が迫ってくる。12番はグリーン手前からのアプローチを「奥に向かってはグリーンが重いのはわかっていたのに」攻めきれずボギーを叩くと、14番ではティーショットでユーティリティーを使って安全策を取ったものの、右の林に打ち込み、3パットのダブルボギー。17番(パー3)では、4メートルをねじ込んでみせてバーディを奪ったものの、先鋒の吉田好輝が79、続く大石敦也も得意の後半でスコアを伸ばせず76でホールアウト。この時点で中国チームは関東チームと同スコアとなり、初優勝は関藤の最終ホールのスコアに委ねられた。18番(パー5)。関藤はティーショットとセカンドショットを3番アイアンでレイアップ。フェアウェイセンターから90ヤードの3打目は、3メートルについてバーディチャンスを迎えた。「上り傾斜のフックライン」と読んで打ったこのパットは、無情にもホール手前で左に切れた。「11番のチャンスを外して、流れが悪くなって…14番のダブルボギーで焦りが出てしまいました」と唇を噛む関藤。「自分も含めて、メンバー全員が、どこかでもったいないミスをしてしまったと思う。チーム戦で勝ちたかったですね。悔しさが残ります」と国体に続いて惜敗に終わった本選手権を振り返る関藤は個人戦優勝の喜びよりもチーム優勝を逃した悔しさに歯噛みする。「追われる立場は、辛いものなんですね。みんなでこの結果を良い経験にしたい」ここまでチームを引っ張ってきた関藤の言葉は、いつかこの敗戦を良い経験と振り返られるように、メンバー全員でこれからも努力を続けていくという決意表明だった。

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