3月8日から3日間、カタールのドーハゴルフクラブで開催されたアジア太平洋(APGC)選抜とヨーロッパ選抜の対抗戦「ボナラックトロフィー」(男子)、「パッツィー・ハンキンストロフィー」(女子)が閉幕し、金谷拓実、大澤和也、西村優菜、佐渡山理莉が出場したAPGCチームが男女アベック優勝を果たしました。
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「ボナラックトロフィー」にAPGC選抜の一員として出場した金谷拓実は、1日目午前のファオボールマッチでHillier,Danielと組んでヨーロッパ選抜と引き分けると、午後のフォアサムではGillberg,Oliver/Portillo,Angel Hidalgo組を4and2で下してチームに貢献。2日目には大澤和也選手がGo,Lloyd Jeffersonと組んで臨んだフォアボール・フォアサムで敗れたものの、金谷選手が午前のフォアボールで勝利を収めるなどチームに貢献。最終日のシングルスマッチプレーでは、金谷選手がClements,Toddに苦杯をなめましたが、大澤選手がJordan,Matthewを退ける殊勲を挙げて、APGC選抜が16.5ポイントを獲得。ヨーロッパ選抜に1ポイント差で勝利を収めました。
前回大会に続いてAPGC選抜の一員として本大会に臨んだ金谷は、「前回は完敗だったのでリベンジすると強い気持ちで臨みました。最終日のシングルスで負けてしまったのは残念でしたが、最後に大澤選手が勝ってくれてチーム優勝が決まりすごく良かったです。チームも前回大会よりもまとまっていて良い雰囲気でした」と雪辱を晴らして笑顔。
初出場でAPGC選抜の勝利に貢献した大澤も「最後は負けたら日本には帰れないという気持ちでした。途中2ダウンまでいったときには諦めかけましたが、後半になって金谷選手が応援に来てくれて、それまで入らなかったパットが決まりだし、逆転することが出来ました。でも、まさか自分の結果でチーム優勝が決まるなんて思っていなくて…逆に知っていたら恐ろしくて勝てなかったかも。とりあえず、今日は絶対に負けられないという気持ちでしたので、チームメイトから祝福されて本当に嬉しかった」と、喜びを語りました。
一方、「ハンキンストロフィー」は日本ペアでヨーロッパ選抜との対戦に臨んだ1日目。午前のフォアボールで西村/佐渡山ペアがLinner,Amanda/Fuller,Annabellを2and1で下すと、午後のフォアサムで引き分け。日本ペアの2人は2日目も2マッチで勝利する活躍を見せます。最終日のシングルスマッチプレーでは、西村がKinhult,Fridaに4and3で勝利、佐渡山は7and6の大差でFuller,Annabellに敗れてしまい明暗が別れましたが、APGC選抜は23.5ポイントを獲得し、ヨーロッパ選抜に15ポイントの大差をつけて、前回大会に続いての勝利を飾りました。
西村とのペアでAPG選抜の勝利に貢献した佐渡山は「自分は今日のシングルスマッチプレーで負けてしまいましたが、男女アベック優勝が出来て、とても嬉しいです。みんなとても明るくて本当にいい雰囲気で。素晴らしいチームに入れてもらって楽しかった。ジョーンズコーチも居てくれたので心強く、西村選手とのダブルスでは、彼女が堅実なプレーを見せてくれていたので、自分が積極的にいけました」とチーム一丸となっての勝利に表情を崩しました。
西村も「自分は5試合で一度しか負けずチームに貢献できて嬉しく思うし、充実感があります。今日も前半で立て続けにホールを獲られてしまいましたが、粘って勝つことが出来ました。今回のチームは、本当に楽しく、一体感を感じました。佐渡山選手とのペアでも彼女が攻めて、私が確実にプレーするという作戦が上手くいってよかった」とAPGC選抜の連覇、男女アベック優勝に喜びを爆発させました。
本大会に同行したガレス・ジョーンズヘッドコーチも日本選手の活躍に満足した様子で、「男女とも素晴らしいチームでした。特に男子は2004年大会以来の勝利ということで、本当に最後までよく頑張ったと思います。選手たちには、ダブルスで自分がミスしても絶対に謝らないこと、前を向いて次のことを考えようと伝えました。日本の選手たちも頑張ってくれて、私も嬉しいです。彼らもまた一つ成長したと思います」と選手たちの頼もしい姿に視線を送っていました。
本大会は、ゴルフを通じてアジア太平洋地区とヨーロッパ地区の友好を深めるために創設された対抗戦で、各チーム男女12名でチームを編成し、1日目と2日目にフォアボール・フォアサム、3日目に全選手によるシングルスマッチプレーで行われる競技。各マッチの勝者に1ポイント、引き分けに0.5ポイントが与えられ、3日間の合計獲得ポイントで優勝を争います。
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