米国・インディアナ州のクロック・スティック・ゴルフクラブで開催されている全米女子アマチュアゴルフ選手権。第4日は、マッチ・プレー2回戦と3回戦が行われた。JGAナショナルチームメンバーの森田理香子は、2回戦でディフェンディングチャンピオンのKimberly Kimとの対戦。第1日からショットが不調の森田は、この日も本来の切れが戻らず苦しいプレーを強いられた。しかし、対戦相手のKimも本調子にはほど遠い内容で、マッチは一進一退の混戦となった。森田は、17番を終えて1upとリードを奪っていたが、最終18番で痛恨のボギーを叩き、Kimに並ばれると、延長2ホール目の通算20ホール目で力尽きた。
ショットの調子が悪い森田は3日間、アプローチとパットでチャンスを確実にものにしてマッチ・プレー2回戦に駒を進めてきた。この日もショットが不調の森田は、1番ホールをいきなりKimに獲られ、苦戦が予想された。しかし、ストローク・プレーでダブルボギーを叩き、やや苦手意識があった3番ホールで4メートルのバーディーパットを決めてオールスクウェアに戻すと、4番で1upとKimを逆転。Kimのショットも万全の調子とはいえないなか、森田は17番まで1upのリードを守り、大金星をあげるかと期待されて迎えた最終18番。森田が放ったティショットは、風の計算を読み間違い、ハザードにつかまる痛恨のミス。森田は、このホールを落とし勝負の行方は延長戦に持ち込まれた。しかし、勝負の流れは最終ホールで追いついたKimにあり、通算20ホール目を森田が落としてKimの勝利が決まった。
全米女子アマでのプレー中、森田は決して本調子とは言えないプレーが続いていたが、その活躍は現地でも大変な注目を集めていた。ギャラリーやUSGAの関係者からも多くの賞賛の声を集め、世界女子アマに続く大舞台で、その存在感を充分に示して見せた実りある選手権となった。
《森田理香子 コメント》
「昨日よりも、さらにショットの調子が悪かった。途中で修正しようと色々と試みましたが、自分でもどこが悪いのかわからないまま、修正できずに試合が終わってしまいました。Kim選手も決して本調子ではなかったようで、調子が悪い者同士の試合となってしまいました。本選手権の出場選手たちは、皆レベルが高く、コースコンディションも難しかった。特にグリーン廻りに日本との違いを感じました。ドライバーショットも、もっと安定性を高めないと、この舞台では勝てないと実感しました。期間中はずっと調子が悪いままでしたが、悪いなりにミスをカバーできていたのは、これまでより成長しているからだと思います。これからももっと上達できるように練習を積んで、日本ジュニアで結果が出せるように頑張ります」
(報告/写真撮影 Shizuka Minami)
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