アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに位置するDubai Creek Golf & Yacht Club (Championship Course パー71、6986ヤード)にて、「第12回アジアパシフィックアマチュア選手権」が開催された。
日本代表として出場した中島啓太選手が、世界アマチュアゴルフランキングNo.1として出場し、その重圧に耐え見事に優勝。ニュージーランド、シンガポール、中国に続き、4度目のアジアアマへの出場で、これまでの経験で積み重ねた全ての力を発揮した。
72ホールでは決着がつかず、香港のTaichi Kho選手と18番ホールをプレーオフで戦い、2回目のプレーでKhoが2球目をグリーン手前のウォーターハザードに入れ、中島が見事にバーディーパットで大会を締めくくった。
最終日の前半で中島は、好調にスコアを伸ばし、最終組で一緒に回るディフェンディングチャンピオンで中国のYuxin Lin選手にプレッシャーをかけた。しかし、9番ホールでダブルボギーを叩き、前半のリードを失った。
1組前でプレーしていたKhoがこの日6アンダーを叩き出し、後半からリードする形となり、中島は「一瞬、諦めそうになった」と試合後に振り返ったが、そこから3つのバーディを奪い、18番もティーショットのドライバーを左のウォーターハザードを嫌がり右のバンカーに入れたが、見事にパーをセーブ。幼い時からの友人である日系香港人のKhoとのプレーオフに持ち込み、見事に世界No.1の称号として前夜に受賞したマコーマックメダルに相応しいアジア太平洋のチャンピオンとなった。
この優勝で、マコーマックメダル獲得者に付与される翌年の全米オープンと全英オープンに加えて、マスターズへの出場権も獲得した。
過去、2010年と2011年に松山英樹選手が。そして、2018年にはJGAナショナルチームで活動を共にした金谷拓実選手が優勝し、国際舞台へと羽ばたいていった。
中島は、大会前に「この大会へ向けて、全てを懸ける」と自分を奮い立たせ、有言実行してみせた。
日本代表の5人のチームメイトも、最終日に逆転を目指し果敢に攻めた。
5位タイで終えた阪根竜之介は、後半でトップとの差を1打というところまで詰め寄るが、13番以降はスコアを伸ばせずにトータル11アンダー、5位タイとなった。
16位タイのトータル6アンダーで、河本力選手、森山友貴選手が。
21位タイのトータル4アンダーで、欧陽子龍選手が。
28位タイのトータル2アンダーで、杉浦悠太選手が、大会を終えた。
次回の開催国や時期は、新型コロナの影響もあり未定となっているが、アジア太平洋から世界への道を開くこの大会は、この地域の選手たちにとっては非常に重要な大会であることが、2年ぶりの開催にて再確認された。
関連ウェブサイト
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大会期間中の日本代表選手の活動はJGA公式フェイスブックよりご確認いただけます。
JGA公式フェイスブックは、こちら
◆日本代表選手の結果◆
中島 啓太(日本体育大学3年 / 1位) 優勝 14アンダー
阪根 竜之介(フロリダ州立大学大学院1年 / 223位) 5位タイ 11アンダー
河本力(日本体育大学4年 / 31位) 、森山友貴(オレゴン大学2年 / 368位) 16位タイ 6アンダー
欧陽子龍(オクラホマ州立大学4年 / 102位) 21位タイ 4アンダー
杉浦悠太(日本大学2年 / 68位) 28位タイ 2アンダー
※名前(所属大学と学年/現時点での世界アマチュアゴルフランキング)
※写真は全て大会事務局提供
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