公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)ナショナル強化委員会は12月16日、都内で「2022年度JGAナショナルチーム慰労会」を開催しました。昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大のため、リモートで開催した本慰労会。本年は、充分な感染症対策を実施し、選手、強化スタッフが一堂に会して2022年ナショナルチームの活動を振り返りました。
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池谷会長の挨拶に続いて登壇したガレス・ジョーンズヘッドコーチは、「2022年のチームは、素晴らしい活躍を見せ、関係者全員を非常に誇らしくさせてくれました。結果だけでなく、素晴らしいスポーツマンシップを発揮し、日本を代表して世界の舞台で活躍したことは、私達の誇りです」と今年のナショナルチームメンバーに賛辞を送るととともに、「私に与えられた役割は、とても名誉なことだと感じています。JGAが私に示した信頼に対して謙虚になり、若いアスリートたちを将来の目標に導いていきたいと強く感じています。私やスタッフは、この役割を極めて真摯に受け止めています。私はこの役職に就くことができ、とても幸運です。また、将来にわたって若い才能を伸ばすこの役割を続けることを楽しみにしています」と、ナショナルチームのさらなる飛躍に向けて決意を語りました。また、今年ナショナルチームを卒業する選手たちに「中島啓太選手、蝉川泰果選手、鈴木晃佑選手、君たちの将来の成功を確信しています。稲垣那奈子選手は今年、思うような成績を残せなかったかも知れませんが、ゴルフと勉学を両立させて大学で論文をかきあげた努力は大変素晴らしいものでした。皆さんには情熱を持ち続けて、前に進んでいってほしい」とエールを送りました。
ナショナルチームメンバーは池谷会長からメダルを授与され、女子チームを代表して挨拶に立った稲垣那奈子選手は、「2021年のアジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権以降、1年間をナショナルチームとして過ごしてきました。活動期間は短かったかも知れませんが、スタッフの皆さんから多くのことを学び、ゴルフへの探究心が深まる日々を過ごすことが出来、今後もっと高みを目指したいと考えることが出来た1年でした。それも選手と向き合いサポートしてくれたスタッフの皆さんのおかげです。自分自身の1年間は結果が残せず、申し訳ないという気持ちもありますが、自分がこれから一流のプロゴルファーになれるように精進していきたいと思います。実り多い1年にしてくれたことを改めて感謝いたします」とこの1年間の感謝の思いを伝えました。
続いて、男子チーム代表として中島啓太選手が「2015年に日の丸がついたユニフォームに袖を通した時、ナショナルチームという組織の大きさもわからなかった自分が、今日この慰労会で選手を代表して挨拶できるようになったことを嬉しく思います。2016年に初めて日本代表になってから、今年8月の世界アマチュアゴルフチーム選手権まで、後悔するような1打を打ったことはないですし、全てが良い経験になりました。”日の丸を背負って放つ1打は軽いものではない。魂をボールに込めて打て“というアドバイスを忘れること無く、その重みを7年間背負って戦えたことを誇りに思っています。次のキャプテンは杉浦悠太選手が引き継いでくれます。彼が次のナショナルチームのロールモデルとなり、チームを成長させてくれることを応援します。自分もナショナルチーム卒業生としての責任と自覚を持ちながら、世界に挑戦を続けていきます」と、時に声をつまらせながら、チームへの感謝と後輩への期待を込めた言葉を残しました。
なお、本慰労会では、クィーンシリキットカップで20年ぶり7度目のチーム優勝を果たした橋本美月選手、上田澪空選手、手塚彩馨選手、全米女子アマチュアゴルフ選手権優勝の馬場咲希選手、ノムラカップで7年ぶり10度目のチーム優勝の成績を残した杉浦悠太選手、大嶋港選手、松井琳空海選手、史上初の2年連続マコーマックメダル獲得の中島啓太選手、95年ぶり2人目の日本オープンアマチュア優勝の快挙を達成した蝉川泰果選手、今年の日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権と日本女子シニアゴルフ選手権で史上2人目の2冠を達成し、本年創設されたアジアパシフィック女子シニアゴルフ選手権に日本代表として出場し優勝した近賀博子選手に特別賞を授与しました。
本慰労会で2022年度JGAナショナルチームの活動はすべて終了いたしました。皆様のご支援、ご声援に心より感謝申し上げます。
2023年度には、世界アマチュアゴルフチーム選手権、アジア競技大会などが開催されます。JGAナショナルチームは来年度も世界一の座を目標に活動を続けてまいりますので、ご声援をお願い致します。
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