日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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“世界”のトミーが、再び時代を築き上げるか
 
50過ぎの男の涙が物語る、人生ドラマが織りなす大会。
昨年度大会の優勝は“世界のトミー”こと中嶋常幸だった。
レギュラーツアーで47勝、生涯58勝。まさに世界を股にかけた活躍で一時代を築き上げたその中嶋が、2度目の参加となった日本シニアオープンで勝利、そのたった1つの勝利で感涙に咽んだ。
会場が中嶋にとって忘れ得ない嵐山CCであったことも、勝ち慣れしたはずの王者の心を激しく揺さぶった要因だっただろう。何しろ嵐山は、中嶋が初めて全国規模の競技ゴルフに参加したコースだったのだから。
厳格さで知られた父巌氏(故人)と共に歩んだ嵐山のフェアウェーから、中嶋の競技ゴルフ人生が始まった。今は亡き父巌氏のこと、ゴルフと共に歩んできた自らの人生、そして50歳という大きな転換期を迎えてなお、競技の第一線に立ち続けている事実。そうした思い出が、最後のパーパットを沈めた瞬間に、中嶋の脳裏を走馬灯のように駆け巡ったことだろう。

若者の勝利は、明るく、エネルギッシュで見る者をワクワクさせる。しかしゴルフを自らの人生と重ね合わせてみたとき、シニア競技でのそれは、若者では感じ得ない奥行きの深さと重さがある。だからこそ、中嶋の涙は、大勢のギャラリーとテレビ中継に釘付けとなったゴルフファンの胸をも熱くしたのだ。何も中嶋だけではない。こうした「物語」を参加全選手が持っている。
いや、1年をかけてこの大会を目指した全てのゴルファーが、自分自身で織りなしてきた物語を秘めているはずだ。
日本シニアオープンという競技は、そういう大会なのだ。
連覇と連覇阻止の歴史。中嶋は新時代を築けるか?!
1991年に始まった日本シニアオープン。けっして長い伝統ではない。それまではアマチュアのシニア規定とプロの規定が異なっており、それを統一して初めて生まれたトーナメントだった。日本のゴルフの隆盛・成熟に合わせ、アマゴルフ界とプロゴルフ界が互いに歩み寄った末に誕生したメジャー競技である。そして15年の間、この新メジャーは着実にその色彩を強めて来た。その一つが「連覇の歴史」であり、表裏一体の関係で「連覇阻止の歴史」を紡いできたのだ。

まず第1回大会から金井清一の3連覇に始まり、第4回大会からは青木功が4連覇。その後もG・マーシュが、高橋勝成が大会連覇を達成した。しかし連覇は、いつかは途切れる。いったい誰が、どんな仕掛けでシニア王者の連覇を止めるのか。この勝負のドラマこそ、本大会の最大の見どころとなる。

もちろん中嶋は、その圧倒的なキャリアから「シニア新時代」構築を約束された存在だ。だからこそ連覇の期待も大きい。だが中嶋自身「かつての金井さんや青木さんの時代とは違う。今のシニア界はまさに群雄割拠。著しいレベルアップが図られている」と、警戒心も強い。その中嶋の最大のライバルと目されているのが、尾崎直道。今年5月18日の誕生日でシニア入りを果たした。この大型ルーキーは、もちろん日本ツアーのシード権も有している。が、シニア入りと同時に戦いの場をチャンピオンズツアー(米シニアツアー)へと移している。アメリカのゴルフ、それは直道が現役時代に大きな忘れ物をしてしまった場所だ。長らくレギュラーツアーシード選手として活躍したものの、ついぞ「優勝」だけ、逃したまま、日本ツアーへのリターンを余儀なくされていた。現役時代の忘れ物を取り返しにいく。直道にとって、「シニア入り」は、すなわち米ツアーへのリベンジチャンスに他ならなかった。
5月からのチャンピオンズツアーは、当初の予定をはるかにオーバーし、10月に入っても米国での直道の奮闘は続く。そのハイレベルな闘争のまま、直道は本大会に帰ってくる。来季も直道の主戦場はアメリカとなろうが、インターナショナルプレーヤーであるがゆえに、自国のナショナルオープンタイトルは是が非でも手中に収めなくてはいけない。
多士済々。米国帰りの尾崎直道をはじめ、個性的な面々が頂点を狙う。
「ディフェンディングチャンピオン中嶋VS米ツアー帰りの直道」この構図に待ったを掛ける存在が、今季絶好調の室田淳。室田はここまで中嶋を抑えてシニアツアーの賞金ランクの首位を走る。昨年は日本プロシニアを制しているだけに、本大会でシニアの「日本Wタイトル」ホルダーを狙う。

そして中嶋のシニア入りまでシニア王者の座を守ってきた高橋勝成。一時の不調から脱却し、先の日本プロシニアでは中嶋とのプレーオフに持ち込むまでに復調してきた。20代でプロ入りし、40代まで活躍できるレギュラーツアーと比べ、シニア選手の旬は短い。シニアルーキーこそ最強。そう言われるが、どっこい56歳の高橋に衰えはまったく見当たらない。シニアルーキーに目を転じれば、いずれも直道と同じ年のライバルたちが続々と参戦する。

テレビ中継での解説としてすっかりお馴染みとなった牧野裕もその一人。天性のショートゲームの上手さは、キャリアを積むごとに光り輝くだけに、シニア界で再び解説される側として脚光を浴びることだろう。また現役時代、一匹狼的存在で人気を博した鈴木弘一は、30代半ばで重度の腰痛に見舞われ、一線を去っただけに、舞台をシニアに移して主役の座にカムバックしたいところだ。またシニア界一の飛距離を誇る尾崎健夫は、今季シニアで初優勝。2年続けてチャンピオンズツアーを主戦場としてきた飯合肇も参戦する。

多士済々。80-90年代にかけて、男子ツアーがもっとも光を放った時代のライバルたちが続々とシニアに集結している。だから面白い。キャリアの分だけ成熟したドラマを秘めた面々が、その頂点を目指してしのぎを削る。今大会、「男のうれし涙」を流す者は誰か―。
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