グローバルスポーツであるゴルフでは、ゴルフ規則、用具規則、アマチュア資格規則は既に世界で統一化されていましたが、唯一ハンディキャップだけが統一化されておりませんでした。既存のハンディキャップ運営団体およびナショナル協会との密接な連携を経て、いまこそハンディキャップシステムを統一すべきであるとの合意に至り、2020年よりハンディキャップ規則となるWHS(World Handicap System)が実現いたしました。
●ワールドハンディキャップシステムの目的
ワールドハンディキャップシステム(WHS)は、世界に存在するハンディキャップシステムを統一し、単一のハンディキャップ規則をつくることにより、プレー方法やプレー場所に関わらず、技量の異なるゴルファーが公正且つ公平に競い合えるようにすることを目的としています。
●なぜ、ワールドハンディキャップが必要なのか?
ワールドハンディキャップシステム(WHS)は、世界に存在していたハンディキャップシステム を統一し、単一のハンディキャップ規則をつくることにより、プレー方法やプレー場所に関わらず、技量の異なるゴルファーが公正且つ公平に競い合えるようにすることを目的としています。 これまで世界で運用されていた6つのハンディキャップシステムは、それぞれの地域でとても有効に機能していましたが、グローバルな視点から見ると、これらのシステムはそれぞれ特徴が異なるため、同じ技量のプレーヤー同士でもハンディキャップの数値に差異が生じることが起こり得ます。このことは、アンダーハンディ競技に参加するプレーヤーや競技運営者にとって、本来必要のない苦労や難題となっていました。世界統一のWHSは、ハンディキャップの正確性と持ち運び可能性という点において、新たな道を切り開きます。
●ワールドハンディキャップシステムはゴルフにとってどのような意味があるのか?
WHSの取り組みを通して、既存のハンディキャップ制度運営団体すべてが一致協力し、それぞれの既存システムが持つ利点を検討。そして、現在世界中で行われているプレー方法、および今後予測される新しいプレー方法に適し且つ近代的なシステム構築を目指して協議してきました。 WHSは、誰でも受け入れ、理解し易く、運用し易く、且つ正確性と完全性を損なうことのないように設計されています。究極的には、このことは初心者から上級者まで、またレジャーゴルファーから競技ゴルファーまで、ゴルファー一人ひとりにとって強固な基盤をゴルフというスポーツに築き、ゴルフ参加 率の向上を通してゴルフの発展に寄与するものです。 ハンディキャップの管理と監督は、引き続き各ナショナル協会およびハンディキャップ管理団体が責任をもって担い、このことによって地域毎のシステムの信頼性を確保します。また、これらの団体は、地域毎のゴルフ文化に適合するようにシステムをカスタマイズできる裁量が認められます。例えば、WHSは、なんらかの方法でスコアを裏付けることで、幅広い競技方法をハンディキャップ査定に採用できるようにしており、ナショナル協会とハンディキャップ管理団体はその中から、地域のゴルフ文化に適応し且つできるだけ多くのスコア提出を促進するという観点に基づいて、適切な競技方法を選択することができます。
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