Championship Reports競技報告
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今年から60歳以上の女性ゴルファーの日本一を競う第1回日本女子グランドシニアゴルフ選手権が創設された。記念すべき第1回大会は、10月31日から2日間36ホール・ストロークプレーで埼玉県狭山市の武蔵カントリークラブ・笹井コース(5,612ヤード・パー72)が舞台となる。これまで50歳以上の女性ゴルファーに出場資格があった日本女子シニアゴルフ選手権に加えて、今年新設された本選手権は、60歳以上の女性ゴルファーにとって大きな目標となる。
開催コースの武蔵カントリークラブ・笹井コースは、1959年11月に開場し、1970年に日本オープン(優勝:橘田光弘)、1994年に日本女子オープン(優勝:服部道子)のナショナルオープンに加えて、2018年にアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップ(優勝:池田勇太)などが開催際されているほか、アマチュア競技では2019年に日本ミッドアマ(優勝:水上晃男)が行われている。井上誠一氏の設計で、美しい松林に18ホールが展開し、フラットな地形だが、池やバンカーが巧みに配置され、マウンドやグリーンにも起伏があり、コースにメリハリをつけている。
優勝候補と目されるのが、日本女子ミッドアマ3勝、日本女子シニアでは5連勝を含む8勝を挙げている三木逸子(土佐CC)だ。現在は明徳義塾高校・中学のゴルフ部の監督も務める。ゴルフ部員には普段からコースマネジメントの重要性を説いている。「実力はあるのに、むやみにピンを狙っていってスコアを崩してしまう」という。それは自分にも跳ね返ってくる。「コースはフラットで距離も短く」セッティングされているので「ティーショットさえミスしなければ、良いスコアで回れそう。でも、曲げると松林とかあるので」と油断は禁物。やはりコースマネジメントが重要になってくる。自身の試合での失敗例や成功例も部員に話している。2021年に「勝ってくる」と部員に告げた日本女子シニアでは、見事に優勝し、有言実行に「先生、勝てるんですね」と感動してくれた。「頑張れば、勝てる」という姿を見せることができた。今回も「年齢が同じ人たちの試合だからチャンスはあるかも」と言って出てきただけに、3年前の再現があるかも知れない。まだ、誰の名前も刻まれていない優勝トロフィーに、自分の名前を刻むことができるのか。
第1ラウンドは明日10月31日7時45分にティーオフする。
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