Championship Reports競技報告

本選手権の最少スコア記録に並ぶ「64」をマークし、単独トップに立った高卒2年目の山本優花

競技報告:Y.Koseki

第1ラウンドを4バーディ・2ボギーの2アンダーでプレー。28位タイからスタートした山本優花が、第2ラウンドは8バーディ・ノーボギーの64、本選手権の歴代最少スコア記録に並ぶ見事なスコアをマーク。通算10アンダーパーとして単独トップに立った。

8つのバーディは、スタートから3ホール目の12番(パー5)で、残り95ヤードの第3打を50度のウェッジでピンそば2メートルにつけたのを皮切りに、14番は残り110ヤードをピッチングウェッジで1メートルにつけるなど、3メートル以内のバーディパットが5ホール。5メートル以内が2ホール。2番ホールは9番アイアンで狙った第2打がやや強いフォローの風に押され、ピン奥12~13mまでオーバーしたが、そのパットがカップに沈むなど、短い距離からロングレンジまでパッティングが良く決まった。

「もともとパッティングはそれほど好きではないんですけど、今日は良く入りました。ラインもそんなに読めている感じはなかったんですが、ここはグリーンがとても奇麗なので、パッティングが楽しくて」と屈託のない、本当に楽しかったという表情を見せる。

この大会に向けては、「距離が長いので、ティーショットで使うウッドとティーショットをミスしても残り100ヤード以内からはピンに寄せられるよう練習をしてきました。今回はティーショットをミスしても、まぁ大丈夫かな、パーは拾えるだろうなと思えるようになりました」そして、その安心感が積極的な攻めにもつながっていると語る。

高校を卒業して2シーズン目。現在は神奈川県の東京ロイヤルGCというゴルフ場で、午前中は運営の業務(バッグのポーター)に携わり、午後はコースに出てハーフのラウンド練習。終了後はドライビングレンジで打撃練習に汗を流す日々。

目指すゴールは、今年で3度目になるプロテスト。

「1年目は1次(プロテスト)で落ちて、プロになるのは遠いなと思ったんですけど、去年はファイナルまで行けたので、成長を感じています」今日のスコアも自信になるのでは? との問いかけには、「今日1日だけパッと出たスコアですから(笑)。明日からも気を緩めずに行きたいです」と語る一方で、「明日からは優勝を意識すると思いますけど、それでゴルフがどうなるのか。これまでこんな大きな試合で、この位置(順位)でプレーしたことがないので、ちょっと緊張しつつ、楽しめたらと思います」と、終始笑顔で語ってくれた。

目指すゴールを急いでいないはずはないのだが、山本にはその過程、一歩一歩の成長を楽しんでいるかのような心の余裕が感じられた。

果たして最終ラウンドの結果を、彼女はどんな表情で振り返ってくれるのだろう。

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